便秘は、いつもと違う環境に身をおくことで起きやすくなります。
毎日快調な人でも、休日のお出かけや旅行などで便秘になってしまう方は少なくありません。
しかしながら、そもそも
なぜ環境が変わるだけで便秘は引き起こされてしまうのか?この理由についてしっかり理解している方は少ないのではないでしょうか?
そこで本日は、
「旅行に行くと便秘になる理由」についてご紹介します。
旅行に行くと毎回便秘になってしまうと言う方はもちろん、日頃から便秘に悩まされている方にも!きっとお役に立てる内容かと思います。
ぜひ最後までお付き合い下さいませ。
旅行に行くことで便秘になる理由とは?
旅行に行くことで便秘になる理由…それは「自律神経」が影響しています!
「自律神経」とは…
私たちが呼吸をしたり、内臓を動かしたり、血液を循環させるといった、
生きるための機能を働かせている神経のことです。
この自律神経には、昼間の活動的な神経である「交感神経」と、
夜、リラックスモードになる「副交感神経」の2種類があり、
この2つの神経が、一方が上がればもう一方が下がるという形で、
シーソーの様に交互に入れ替わりながら身体の各機能を働かせてます。
そしてその2つの交感神経のうち、
排泄を行うための腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)に関わるのが主に「副交感神経」です。
つまり、脳がリラックス状態であるときに腸は活発に動きます。
その為、旅行などのいつもと違う環境で神経が興奮状態にあると、
興奮モードである交感神経の方が優位に働いてしまい、
逆に腸を働かせる副交感神経の働きが低下することで便秘になってしまうと言う仕組みです。
もちろん、これは旅行に行ったときに限った話ではありません。
日常生活でも、ストレスの多い状態や常に緊張した状態が続くことで、
交換神経が高まりすぎて便秘を引き起こしてしまうことがあります。
また、睡眠不足や生活習慣の乱れなどが影響することもあるので、
慢性的に便秘に悩まされていた場合は、
一度こうしたことが原因になっていないか確認してみてくださいね。
便秘のタイプに見合った対処法に取り組むことが大事
以上の様な便秘のタイプを
「ストレス型の便秘」と言い、
このタイプの便秘の方は、
その原因に見合った対処法を進めていくことが改善のためには大事になります。
便秘解消には食事や運動ももちろん大切ですが、
これらに気を付けてもなかなか便秘が改善されない場合は、
ストレスを緩和し、自律神経を整える方向からのアプローチに切り替えてみると良いかもしれません。
以下は、「ストレス型の便秘」に有効な対処法となりますので、
ぜひ出来ることから取り入れてみて下さいね。
ストレス型の便秘に効果的な対処法
▼ストレスは次の日に持ち込さない工夫を
人間誰でも生きていればストレスがかかるものです。
だからこそ、ストレスを排除しようとせずうまく付き合っていく必要があります。
その為にも、その日に受けたストレスはその日のうちに解消するよう、
就寝前の”リラックス習慣”を心がけると良いですよ♪例えば
・
心地の良い温度のお風呂にゆっくり浸かる
・
好きな香りのアロマを楽しむ
・
リラックスできる音楽を聴く
などを毎日の就寝前の日課にすると良いでしょう。
ご自身が心から癒されるような習慣を就寝前の習慣にすることで、ストレス解消につながります。
これにより副交感神経が活発になり、睡眠の質も上がって腸の活動を後押しすることができますよ!
▼沢山歩く習慣を身につけよう
筋力トレーニングのような激しい運動は交感神経を高めますが、
ゆっくりとしたウォーキングや軽いストレッチなどは逆に副交感神経を高め、便秘解消の手助けになります。
体を動かすこと自体が腸に刺激を与え、蠕動運動を促す効果もある為、
日ごろから積極的に体を動かして便秘解消に繋げましょう!
また、昼間たくさん体を動かすことで程よく体が疲労し、
夜の睡眠導入がスムーズになることも、自律神経を整えることにつながります。
便秘解消のカギは自律神経が握っていると言っても過言ではありません。
適度な運動習慣を身に付け、自律神経をしっかりコントロールしていきましょう。
▼深い呼吸を意識する
深呼吸には、副交感神経を高め心をリラックスさせる効果があります。
ストレスがかかっている時、集中して緊張モードになっている時などは呼吸が浅くなりがち!
呼吸が浅くなると血流も滞ってしまいますので、
仕事や勉強の合間に”深呼吸”をするとストレスの緩和に役立ちますよ♪
3秒で吸って7秒で大きく息を吐く。
このような深い呼吸は、副交感神経を高めるのに効果的です。
ストレスを感じたり、リラックスしたいと思った場合には、是非!呼吸に意識を向けてみてくださいね。
▼朝日を浴びて朝食を摂り1日をスタートさせる
便秘解消のために重要なことは、自律神経のバランスを整えることです。
生活リズムがバラバラでは自律神経のバランスも乱れ、腸の機能を正常に働かせることは出来ません。
なるべく日々の生活リズムを一定に保ちましょう。
ここで重要になるのが「朝の過ごし方」になります。
忙しい朝は、朝食もとらずバタバタと出勤する…。このような方は多いですが、
こうした朝の過ごし方が体内時計を狂わせ、自律神経を乱す大きな原因になるため注意が必要ですよ!
自律神経を整えるためには、”体内時計のリセット”を朝の段階で行うことが大事です。
体内時計のリセットには、
朝日をしっかり浴びること。そして朝食をとることが必須!
これにより自律神経を活動モードである交感神経へと朝の段階でしっかり切り替えることが出来、
自律神経を整えると共に、一日を元気にスタートさせることが出来ますよ♪
また、生活リズを整えると言う意味では、3食の食事の時間を一定にすることも大切です。
消化吸収のリズムが日々一定になることで、毎日の排便時間も決まってくるなど
リズムも整いやすいですから、食事を摂る時間にもなるべく意識を向けてみて下さいね。
ちなみに、「朝は排泄の時間」と言われています。
就寝中はリラックスモードである副交感神経が高まる時間である為、
腸が活発に動き、朝に排泄しやすい状態になっているのです。
それなのに、朝起きてすぐに慌ただしくしていては、出るものも出てはくれません…。
ですから朝は特に、時間には余裕をもって過ごすことをお勧め致します。
腸はデリケートだからこそ効果も出やすい
さていかがでしたか?
今回は、便秘の中でも「ストレス性の便秘」についてご紹介しましたが、
便秘の原因は食事や運動だけでなく、自律神経が大きく影響することがお分かりいただけましたね?
便秘解消には自分の便秘がどのタイプの便秘なのか?原因を知り、
それに合わせた対処法に取り組むことが大事です。
難しいことのように感じるかもしれませんが、腸はとってもデリケートだからこそ!
タイプに見合った対処法がマッチすることで改善に向かいやすいですよ。
食事などで改善されなかった場合でも是非諦めずに、
便秘解消には長い目で取り組まれてくださいね。