肥満に肌荒れに鬱「便秘」がもたらす悪影響 | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2021.01.27
肥満に肌荒れに鬱「便秘」がもたらす悪影響

便秘

コロナ渦での外出自粛や在宅ワークなど生活スタイルが大きく変化する中、 ストレスや運動不足の影響で「便秘」に陥る人が増えています。

とは言え、便秘は不快であるものの、 すぐさま痛みや出血などの危険信号が出る事がありません。 また便秘の悩みを抱える人が多いだけに軽視されがちな一面もあります。

特に日本人には我慢強い人が多い。 中には酷い便秘でありながら、 効果的な対処法が見いだせずに諦めてしまっている方や、 そんな便秘の辛さに慣れてしまい、放置してしまう方も少なくありません。

しかしながら、腸の健康は私たちの心身の健康に密接に関わっています。
腸は全身に栄養を送る出発点であり、 免疫システムの要ともなる重要な臓器。 その腸が汚れていれば、痩せにくくなる、肌荒れしやすくなる、 病気にかかりやすくなるなど様々なトラブルの元凶に成り兼ねません。

便秘は放っておくと重篤な病気に発展する危険性もある為、 「たかが便秘」と決して放置せず、 出来るだけ早い段階で対策に乗り出すことが大切です。

そこで本日は、 「放っておくと危険な便秘の恐ろしい悪影響」についてご紹介します。

便秘の疑いがある方も、今のところ自覚がない方も、 健康で日々快適である為に大切なお話です。 是非本日も最後までお付き合いくださいませ。


便秘が引き起こす悪影響


腸

「自分は便秘だ」もしくは「便秘かも知れない」 という自覚がありながらも放って置いてしまう方は少なくありません。 しかし、便秘は時にお腹のハリや不快感だけでなく、 体に恐ろしい悪影響を及ぼすことがあります。


便秘が起きるメカニズム


私たちの腸内環境を左右するものが、 腸に集まった細菌の群れである「腸内フローラ」です。

腸内細菌は宿主である人間と共生関係にあり、 食物から得られる栄養素を餌にして生きています。 腸壁にびっしりと生息する様子が、 まるでお花畑(フローラ)に見えることから「腸内フローラ」と呼ばれています。

腸内フローラは、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」と 大きく分けて3つに分類される細菌群から成り、 普段は理想的なバランスで腸内を良好な状態に保っています。 しかし、食事の乱れや運動不足、ストレスなど生活習慣が乱れると、 腸内フローラの理想的なバランスが崩れ、 悪玉菌が優勢な状態になることで 便秘や下痢などの腸の不調を引き起こします。

こうした腸の不調がきっかけで、血液の質が悪くなったり、 自律神経を狂わせるなど人体に様々な悪影響を及ぼすのです。


便秘が原因で起きる症状は様々


例えば、便秘が原因で起きる症状では次の様なものが挙げられます。
こうした症状に多く当てはまっていた場合は要注意です。

・お腹の張り
・腹痛
・ゲップ、胸焼け
・食欲不振
・おならの増加、匂いのきついおなら
・体臭
・冷え性、浮腫
・肌荒れ
・肌のくすみ、ツヤの低下
・めまい
・疲労感
・頭痛、肩凝り、腰痛
・風邪をひきやすい
・痩せにくい
・肥満やメタボリック症候群
・イライラや不安、鬱、無気力
・痔
・不眠

この様に、便秘と一言でいっても症状は多岐に渡ります。
また人によってその症状も不調が出る箇所も様々です。


腸からのSOSサインを見過ごさない


それゆえに、多くはその原因が腸の不調にあることに気づかず、 その時々の症状を抑えるだけの対処療法で解決しようとします。 しかし残念ながら、これでは不調は改善されません。 不快な症状から解放されるためには、 一時的な症状の緩和ではなく、根本の原因を元から排除する必要があります。

例えば、肌が荒れている原因が「便秘」にあることに気づかず、 スキンケアに力を入れる方は多いと思います。 しかし、いくら高い化粧品を使おうとも、 根本の原因が改善されないままでは肌荒れも改善されることはありません。

また、頭痛や腰痛と言った症状も、 いくら痛みを抑える薬を飲んだとしてもその場しのぎにしかなりません。 根本の原因を排除しなければすぐさま痛みが再発するでしょう。

もちろん全ての原因が便秘にあるとは限りません。 しかし、上記の様な不調があれば、 それは”腸から発せられるSOSサイン”である可能性があります。 まずは第一に便秘などの”腸の不調”を疑ってみましょう。


腸の不調はあらゆる健康トラブルに関与する


それでも、先にもお伝えした通りで、 自覚がありながらも「たかが便秘の症状」と放っておく方は少なくありません。 少しの不調なら誰にでもあることですし、 特に日本人はまじめで我慢強い方が多く、 周りに迷惑や心配をかけたくないと気遣いをする方が多いですから、 気になっていてもすぐに対処しようとは考えないかも知れません。

しかし、この状態のまま便秘を放っておくと、 重篤な病気に発展するケースもある為十分に注意する必要があります。

例えば、糖尿病や高脂血症、動脈硬化などの慢性疾患や、 うつ病、認知症などの精神疾患。 自己免疫疾患などの難病やがんに至るまで、 様々な健康トラブルの発生に腸の不調が関与するとされています。

この場合便秘に限らずですが、 下痢や腹痛など不調が1ヵ月継続する様なら病院に行った方が良いでしょう。

また便の色が赤かったり血便が混じる場合、 いつも残便感があるなどの症状がある場合も危険信号と言えます。 少しでも「おかしいな」と思うことがあれば、 そんな体からのシグナルを見落とさずにすぐに改善に取り組まれるか、 心配な場合は早めに医師の診断を受けましょう。


便秘は万病の元


「便秘は万病の元」と言われます。
「たかが便秘」と片付けられない 大きな問題であることがご理解いただけたと思います。

便秘は深刻な場合を除いて、 病院での治療と言うよりも生活習慣の改善が基本となります。 もし心当たりがある場合は、日ごろから十分な水分補給と適度な運動、 栄養バランスのとれた食事、ストレスの緩和や良質な睡眠を心掛け、 まずは生活習慣を整えることから改善に取り組んでみてくださいね。

また、腸内環境を整える働きのある、 発酵食品や乳酸菌を積極的に取り入れることも便秘解消には効果的です。

是非こうした「腸活習慣」を意識し、 スッキリ快適な毎日を送れるよう日頃から対策して参りましょう!