秋を代表する滋養食「栗」の栄養と効果 | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2021.10.06
秋を代表する滋養食「栗」の栄養と効果

栗の栄養

ほっこりと癒される「栗」のシーズンがやってきました。
秋と言えば栗を連想するほど、上品な甘さで私たちを魅了する栗。 栗の歴史は古く、日本では縄文時代にはすでに食べられていたそうです。

栗ご飯に栗きんとん、渋皮煮やモンブランなど、 様々な形に変身して私たちの食生活を楽しませてくれる栗。 丸くコロンとしたフォルムが可愛く、見た目も味も魅力たっぷりの果実ですが、 大昔から私たちの食生活に馴染み深い割には、 含まれる栄養やその効果については ご存知でない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、秋の味覚【栗の代表的な栄養と効果】をご紹介します。

栗には私達を美と健康に導く栄養が豊富に含まれています。
秋を代表する滋養食、栗を食べて、深まる秋の元気な毎日に役立てましょう。


栗の特徴


栗

栗は種実類(果物)に分類されます。
種実類とは、固い皮や殻に包まれた果実・種子の総称で、 ピーナッツやクルミ、アーモンドなどもこの仲間となります。
ナッツ類と比べると、栗は脂質が少なく炭水化物が多いのが特徴です。
効率のよいエネルギー源として役立ち、小腹が空いた時のおやつにもピッタリです。


栗の代表的な栄養と効果


栗には様々な栄養素がバランスよく含まれています。
代表的な栄養素と期待できる効果を以下にご紹介します。


食物繊維


栗には、水に溶けにくい食物繊維である 「不溶性食物繊維」が豊富に含まれています。
不溶性食物繊維は便のカサを増し、 腸の蠕動運動を促して便通を改善する効果があります。 腸内環境を改善し、美肌やダイエット、免疫の強化に役立つなど、 健康な体を維持する上で欠かせない栄養素です。


タンニン


栗の渋皮の部分には、ポリフェノールの一種である「タンニン」が含まれています。
タンニンは、緑茶やワイン、コーヒーなどに含まれることで有名ですが、 強力な抗酸化作用により、アンチエイジングや生活習慣病の予防、 がん予防にも役立つことが知られています。

また、メラニンを産生する細胞の増殖を抑制することで皮膚を守り、 シミやそばかすを予防する他、下痢止め、胃を強くするなど、 タンニンには様々な効果があります。

調理の工程で捨ててしまう場合が多い栗の渋皮ですが、 調理法によっては有効な成分であるタンニンを摂ることが出来ます。 例えば、渋皮煮や素揚げ、揚げ焼きなどにすると、 渋皮の食感が気にならずに美味しく頂くことが出来ます。 栗を調理する際には是非挑戦してみて下さい。


ビタミンC


栗にはビタミンCが豊富に含まれています。
栗に含まれるビタミンCの占有量は、 100g当たり33mg程度とみかんと同等の量を含んでいます。

ビタミンCは肌を丈夫に保つコラーゲンの合成に欠かせない栄養素です。
コラーゲンは細胞間の結合組織として、 皮膚だけでなく血管や骨、筋肉などを丈夫にする働きもあります。

またビタミンCは白血球を活性化させて、 細菌やウィルスに対する抵抗力を高め、様々な病気を予防する他、 ストレスに強いメンタル作りにも役立ちます。

通常ビタミンCは熱に弱く、調理の際に損失してしまうことが多くありますが、 栗のビタミンCはデンプン質に包まれている為、 加熱しても損失が少なく、効果的に摂取することが出来ます。


ビタミンB1


栗にはビタミンB1も豊富に含まれています。
ビタミンB1は糖質の分解に欠かせない栄養素です。 体内に乳酸などの疲労物質が溜まるのを防いで体を元気にしたり、 精神を安定させてイライラを予防する効果もあります。


カリウム


栗には、体内の余分なナトリウムを体外に排出する働きのある、 「カリウム」も豊富に含まれています。
高血圧やむくみ対策として役立ちます。


亜鉛


亜鉛は酵素の構成成分となり、 細胞が新しく作り変えられるときに不可欠な栄養素です。
肌の健康維持に役立つほか、 味覚や嗅覚を正常に保つ働きや、傷の治りを早くする働きがあります。


タンパク質


筋肉や臓器、皮膚、爪、毛髪、血液などを作る材料となる 「たんぱく質」も栗には含まれています。
タンパク質は私たちが生きていくうえで欠かせない重要な栄養素ですが、 不足しやすい栄養素でもあります。不足すると免疫力の低下にも繋がる為、 毎日の食事からしっかり補うことが大切です。


栗のカロリー・お勧めの食べ方


栗のおすすめの食べ方

栗は栄養が豊富で健康に役立つとは言え、他のフルーツと比べ、 カロリーや糖質は高めなので食べ過ぎには注意しましょう。 栗のカロリーは1個あたり25kcal程度、100gあたりで164kcal程度となります。 糖質が多く含まれる為、減量を意識される場合には 1日6〜7個程度、多くても10個程度までに留めておくと良かも知れません。

特に栗スイーツには、たくさんの砂糖やクリームが 使用されている事が多い為気を付けましょう。

栗は素朴で優しい味わいが特徴で、 砂糖を添加せずともそのままで充分美味しく味わえます。 皮のまま茹でて縦に半分に切り、 スプーンですくって食べればおやつとして手軽に食べられます。 なるべくなら茹で栗や焼き栗、栗ご飯など、 シンプルな調理で素材そのままの味を楽しむのがお勧めです。


美味しい栗の選び方


美味しい栗の選び方としては、ふっくらと膨らんでいて、ずっしりと重いもの。 表面にツヤがあって張りのあるものを選びましょう。 また、小さな穴が開いているものは虫に食べられている可能性があるので避けましょう。


栗の保存方法・美味しく食べるコツ


栗の保存

栗は冷やして熟成させることで糖度が増し甘くなります。 3日程度、冷蔵庫のチルド室で保存してから食べると、 糖度が増してより美味しく食べられる為お勧めです。

栗をすぐに食べない場合の保存方法としては、 生の場合、乾燥したり虫に食われたりする可能性がある為、 ポリ袋に入れて冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。
この場合の保存期間は1ヵ月程度が目安となります。

それ以上保存したい場合は冷凍保存も可能です。
冷凍する場合は、皮ごと茹でてから冷凍庫で保存すると、 栗のおいしさが損なわれず、時間が経っても美味しく食べることが出来ます。
冷凍の場合は3ヶ月程度の保存が目安になります。


旬の味覚「栗」で健康増進


主食におかずに、デザートまで、様々な食べ方ができる栗。
栗は美味しいだけじゃなく大変滋養に富んだお勧めの健康食材です。
是非秋を代表する旬の味覚を味わい、 日々の健康増進や美肌力UPに役立ててみてはいかがでしょうか。