静電気が起きやすいのは乾燥肌のサイン? | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2021.11.17
静電気が起きやすいのは乾燥肌のサイン?

静電気

乾燥する季節になると"静電気"に悩まされる方は多いのではないでしょうか。 セーターを脱ぐ時やドアノブに触れる時などに「パチッ」と痛みが走る静電気。 突然の衝撃と針で刺されたかの様な痛みに、 怖がりな方の中には恐怖を覚える方もいらっしゃることでしょう。

髪の毛がふわふわと逆だったり、洋服がまとわり付くのも静電気の仕業ですが… そんな煩わしい静電気。寒い時期になると誰もが経験するものとは言え、 その衝撃や頻度には個人差があり、 悩む方が多い一方で全く気にしない方もいらっしゃいます。 一体この両者にはどのような違いがあるのでしょうか?

そこで今回は、【静電気が起きやすい人の特徴】や、 【静電気を起きにくくする対策】についてご紹介します。

静電気が起きやすい体質だと自覚がある場合、 それはもしかすると体からのSOSサインかも知れません。 もし心当たりがある場合には、是非静電気の仕組みや対策について知り、 煩わしさの軽減と日々の健康維持に役立ててみてください。


静電気とは?「バチッ」のメカニズムを知る


静電気とは、物体に電荷が蓄えられている状態のことを言います。
人間を含め地球上のあらゆる物質はプラスとマイナスの電気を持っており、 通常はバランスが取れた状態にあり、電気的には中性となっています。 この場合電荷を帯びていない為、ドアノブに触っても何も起こりません。 しかし、摩擦や衝突などの原因で電気のバランスは簡単に崩れます。 すると体に電荷が溜まった状態、つまり静電気が帯びた状態となるのです。

それでも、大概は体に溜まった電荷は、 日々の生活の中で自然と放電されていくため静電気は発生しません。 水は電気を通しやすい性質があるため、 空気中の水分を介して静電気は自然と外に逃げて行くからです。

しかし空気が乾燥する秋冬になると状況は一変します。
空気中に水分が少なくなる寒い季節には、 静電気が放電されにくくなり体に溜まりやすくなるのです。
そして体に電荷が溜まった状態で電気の流れやすい金属製のドアノブや エレベーターのボタンなどに触れることで、 静電気が一気に放電されパチッとした衝撃が流れます。


静電気が起きやすい人と起きにくい人


この様に、秋や冬に静電気に悩まされることが増える理由は 空気の乾燥によるもので、パチっとした電流が走る「静電気ショック」は、 体に溜まった電気が一気に放電されるために起きています。

では、同じ秋冬でも、 静電気が起きやすい人と起きにくい人がいるのは何故でしょうか?


静電気が起きやすい人の特徴


乾燥肌

静電気が起きやすい人には特徴があるようです。
その特徴として挙げられるのが”体が乾燥”状態にある事です。

例えば「乾燥肌」の人は静電気が溜まりやすいと言えます。
肌が潤い瑞々しい健康な状態が保たれていると、 静電気は肌の水分を介して少しずつ放電される為、 静電気の悩みが少なくなります。 一方で食事の栄養が偏っていたり水分の摂取量が少ない、便秘、 また加齢など様々な原因で肌の乾燥が引き起こされると、 体に電荷も溜まりやすくなり静電気が起きやすくなります。

よって、静電気の発生を抑えるには、肌の乾燥を防ぐことが対策に繋がります。

■保湿ケアはもちろん摩擦やお湯の温度にも気を遣う
乾燥肌対策としては、スキンケアなどで保湿対策を徹底するのはもちろん、 洗顔時のお湯の温度など細かいことにも気を遣うことが大切です。

例えば42度を超えるような熱いお湯で顔や体を洗ってしまうと、 肌の水分が蒸発しやすくなり乾燥が進んでしまいます。 乾燥が進むと肌の痒みを引き起こし、 その炎症によって更に乾燥肌を悪化させると言った 悪循環を引き起こす原因にもなるため注意が必要です。

あまり高くない温度のお湯でなるべく擦らず優しく洗うなど、 肌への刺激を極力減らす洗顔、肌ケアを行うことが大切です。

■冬の隠れ脱水に注意
そして、乾燥対策として非常に重要なのが水分補給です。
水分不足は肌の乾燥を進める原因となり静電気を発生させやすくします。 特に冬場は汗をかかない分、喉の渇きを感じにくくなりますが、 空気の乾燥によって思いのほか体は水分が不足しています。
こうした冬の隠れ脱水に陥らない様、こまめな水分補給を心がけることが大切です。


髪や頭皮の潤いを保つ対策


また肌同様、髪の毛や頭皮の潤いを保つ対策も忘れずに行いましょう。
髪に関しても、刺激を与えない様、熱いお湯で洗わないことや、 頭皮をゴシゴシと強く擦らずやさしく洗うことが大事です。

そして洗髪後は洗い流さないトリートメントなどで 髪をコーティングしてあげると保湿が出来、静電気予防に繋がります。
またイオン導入のできるドライヤーを使用するのも 髪に潤いを残してくれることからお勧めです。


生活習慣の見直しが必要な場合も


皮膚や髪の毛など体の乾燥以外では、 食事の乱れや睡眠不足、運動不足、過度なストレスなどの生活習慣の乱れも、 体の電気のバランスを崩し静電気が生じやすくなる原因とされます。

「最近静電気がひどいな」「前よりも静電気が発生しやすくなった」など 心当たりのある方は、もしかするとそれは体からのSOSサインかも知れません。 乾燥する時期は仕方がないとあきらめずに、 生活習慣の見直しから体調を整え静電気を予防しましょう。


すぐに出来る静電気対策


静電気

肌の乾燥対策や生活習慣の改善による体調管理以外では、 やはり空気の乾燥を防ぐことが静電気対策として有効です。 空気中の湿度を高めれば、体内に溜まった静電気も自然と放電しやすくなります。 部屋では加湿器を利用するなどして空気中の湿度を高めましょう。

また、着用する衣類にも気を遣うと静電気を予防することが出来ます。
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維の衣類は吸湿性が低く、 電気が逃げにくい分、静電気も溜まりやすい性質があります。 一方、綿やシルクなどの天然繊維の衣類は吸湿性が高く、 静電気も自然と放電されやすい特徴があります。

静電気体質だと自覚がある方はなるべく化学繊維のものを避け、 天然繊維の衣類を身に付けるのがお勧めです。


乾燥対策や生活改善で不快な静電気を予防しよう


空気が乾燥する秋冬は静電気が起きやすい時期ではありますが、 頻繁に起きる場合には、肌や髪など体自体の乾燥が進んでいたり、 生活習慣の乱れから体内のバランスを崩していることが 原因となっているかも知れません。

もし心当たりがある場合は、 乾燥対策や生活習慣の改善などしっかり対策を行うことから、 静電気体質の改善に乗り出してみてはいかがでしょうか。
乾燥肌や髪のパサつき、体の不調など、美と健康が整うことで 自然と静電気による不快感も収まってくるはずです。