腸もれ(リーキーガット)とは?心と体を守る腸のバリア機能 | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2025.09.10
腸もれ(リーキーガット)とは?心と体を守る腸のバリア機能

腸もれ

「腸もれ」という言葉を耳にしたことはありますか?

文字通り「腸から何かが漏れる」というイメージを持たれがちですが、実際には“腸のバリア機能が弱まっている状態”を指して使われています。

本来、腸は「栄養を吸収する場所」でありながら、「不要なものを体内に入れないフィルター」としての役割も担っています。ところが、食生活やストレスなどの影響でこのバリア機能がゆるむと、本来は体内に取り込まれるべきでない物質が血流に入りやすくなることがあると考えられています。これが一般的に「腸もれ(リーキーガット)」と呼ばれているものです。

「最近なんとなく体がだるい」「疲れやすい」「肌荒れやアレルギーが気になる」…そんな不調が続いている方はいませんか?
病気とまでは言えないけれど、原因がよくわからない不調の背景には、“腸のバリア機能の乱れ”が関係している可能性があります。

そこで本日は、一般的に「腸もれ(リーキーガット)」と呼ばれている腸の状態について、「どんなときに起こりやすいのか?」「腸を守るためにどんな生活習慣が役立つのか?」といったポイントをご紹介します。

ぜひご覧頂き、美と健康の要となる腸のサポートに役立ててみて下さい。


腸のバリア機能が弱まるとどうなる?


腸もれによる不調

腸の粘膜は、体にとって「玄関のドア」のような存在です。食べ物の栄養は通しますが、ウイルスや細菌、毒素などの“入ってほしくないもの”は通さない仕組みになっています。

ところが、このフィルターが弱まると、本来は血液の中に入るはずのない物質が入り込みやすくなります。すると体は「異物が侵入した!」と判断し、免疫が過剰に反応。アレルギーや慢性的な不調を引き起こす可能性があると考えられています。

まだ研究途中の段階も多いのですが、腸の状態が全身に影響することは、多くの研究で支持されています。特に腸には免疫細胞の約7割が集まっているため、腸のバリアが乱れると、体全体の免疫の働きがアンバランスになりやすいのです。

つまり、腸をケアすることは「ただ胃腸の調子を整える」という以上に、全身の健康や心の安定にまでつながると考えられています。


腸のバリア機能を弱める要因


腸を疲れさせる生活習慣は、現代社会では珍しくありません。たとえば…

・睡眠不足や過度なストレス
・加工食品や糖質、脂質に偏った食事
・食物繊維不足
・抗生物質などの薬の影響(必要以上に長く使った場合)
・運動不足
・発酵食品を食べる機会の減少

こうした習慣が積み重なることで、腸のバリア機能が少しずつ弱まってしまうと考えられています。


「グルテン」と腸の関係


グルテンとは、小麦に含まれるたんぱく質の一種で、パンのふんわり感や麺のコシを生み出す成分です。このグルテンが体にどう作用するかは、人によって大きな差があります。

セリアック病や小麦アレルギーの方にとっては、腸に大きな負担となるため摂取を避けることが必須です。

一方、健康な人にとって「グルテン=腸の天敵」とまでは言えませんが、グルテンを摂ることで体調の変化を感じる人がいるのも事実です。そうした方は、食べ過ぎないことや、自分の体調に合わせることが大切です。パンや麺類をよく食べる方で「なんとなく体が重い」「お腹の調子が安定しない」と感じる方は、一度小麦製品を控えてみるのも一つの方法です。


腸を守る「短鎖脂肪酸」の力


海藻類

腸の健康を語るうえで欠かせないのが「短鎖脂肪酸」です。これは腸内細菌が、食物繊維やオリゴ糖をエサにして作り出す物質で、腸の粘膜を守り、炎症を抑える役割があるといわれています。

そんな腸の強い味方である「短鎖脂肪酸」を増やすには…野菜、海藻、きのこ、豆類、発酵食品(味噌、納豆、漬物など)といった食品を日々の食事にとり入れることが大切です。

さらに、お酢そのものも短鎖脂肪酸の一種なので、料理の仕上げにかけたり、酢の物を積極的に食べる。また、ドレッシングなどに上手に活用すると腸活のサポートになります。
ぜひ、こうした食品を日々の食事にプラスして、腸の健康をサポートしましょう。


腸のバリア機能を守ることが健康維持につながる


「腸もれ」という表現は少しショッキングかもしれませんが、要は、腸のバリア機能を守ることが健康維持につながるということです。

乱れがちな現代の生活習慣を少しずつ見直し、腸にやさしい食材を取り入れることは、免疫や心身の調子を整えるうえでも役立ちます。

腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど重要な臓器。ぜひ今日からでも、自分の腸を労わる暮らしを意識してみませんか?