梅雨のだるさに効く注目成分「イミダゾールジペプチド」とは? | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2025.07.16
梅雨のだるさに効く注目成分「イミダゾールジペプチド」とは?

梅雨だる

梅雨の目まぐるしい気候で、なんだか体が重い…と感じていませんか?

実はこの時期、湿度や気圧の変化によって「自律神経の乱れ」が起きやすく、疲れやすくなることが分かっています。
さらに、気温の寒暖差や日照時間の短さが、体内時計のズレやホルモンバランスの乱れにつながり、だるさや不調を引き起こす原因になることも…。

こうした“梅雨だる”を放っておくと、夏バテや免疫力の低下にもつながるため、早めの対策が肝心です。

そこで今回は、疲労軽減に注目の成分「イミダゾールジペプチド」について、2025年最新の研究情報も交えてご紹介します。梅雨の不調に負けず、元気な毎日を過ごすためのヒントになれば幸いです。


渡り鳥はなぜ疲れ知らず?秘密は“筋肉の中の成分”にあり


渡り鳥

渡り鳥が、数千キロを休みなく飛び続けられる理由をご存じですか?

その秘密は、「イミダゾールジペプチド」という成分にあります。翼の付け根など、よく動かす筋肉に豊富に含まれており、強い抗酸化作用で筋肉の疲労を抑え、長時間の飛行でもバテない体を維持しているのです。

同様の成分は、マグロやカツオといった回遊魚の尾びれ部分にも豊富。彼らもまた、絶え間なく泳ぎ続けることで知られていますよね。

つまり、「動き続ける動物の筋肉」には、疲労をためにくくする“自然の知恵”が備わっているということです。私たち人間も、食事を通じてこの成分を取り入れることで、疲れにくい体づくりに役立てることができます。


イミダゾールジペプチドはどんな成分?


イミダゾールジペプチド(Imidazole dipeptide)は、カルノシンやアンセリンといったペプチドの総称で、脳や筋肉に多く存在する成分です。 近年、疲労軽減の研究が進み、「抗酸化作用」「自律神経の調整」「認知機能のサポート」など、健康に幅広いメリットがあることがわかってきました。

特に注目したいのは、“疲労の根本原因”にアプローチできる点です。これまで疲れ対策として使われてきたカフェインは、交感神経を刺激し疲れを一時的にごまかすだけで、結果的に心身にさらなる負担を与えることもありました。一方、イミダゾールジペプチドは、体内で発生する活性酸素を除去し、細胞レベルから疲労を防ぐため、根本的なケアができるのです。


年齢とともに減少するため「食べるケア」が重要


残念ながら、イミダゾールジペプチドは年齢とともに体内での合成量が減少します。とくに40代以降は、筋肉量の低下や食事量の変化により、必要量を満たせていない方が多いのが実情です。

疲れやすくなった、朝起きづらい、集中力が続かない…。そんな日々の不調の裏には、もしかしたらこの成分の不足が関係しているかもしれません。だからこそ、食事から毎日少しずつ補うことが大切なのです。


イミダゾールジペプチドが豊富なおすすめ食材


鶏むね肉

最も効率よく摂取できる食材は、鶏の胸肉やささみです。特に鶏むね肉は、100gあたりに必要十分な量が含まれており、脂肪が少なくたんぱく質が豊富なため、疲労回復だけでなくダイエットや筋力アップにも最適です。

また、その他には、マグロ(特に尾の部分)、カツオ、豚ロース肉(300gで推奨量に相当)などもおすすめです。

そして熱に強いため、加熱調理しても成分が失われにくいのも嬉しいポイントです。茹でる、焼く、蒸す、スープにするなど、毎日の献立に手軽に取り入れることができます。


最新研究でわかってきた「脳」と「自律神経」への影響


2025年現在、イミダゾールジペプチドの研究は進化を続けており、筋肉だけでなく“脳の疲労”への効果にも注目が集まっています。

最新の報告では、加齢によって低下しがちな記憶力や注意力、集中力を改善する可能性があることが示唆されています。また、自律神経のバランスを整える作用もあるとされ、不眠やストレスの軽減にも寄与すると考えられています。

これは、交感神経の過活動を抑え、副交感神経を優位にすることで心身をリラックス状態に導くため。梅雨のストレスフルな毎日には、まさにうってつけの栄養素ですね。


手軽に始められる!梅雨の疲れ対策レシピ


〈簡単・美味しい・疲労回復〉


● 梅しそ入り鶏むね肉の包み焼き

材料(2人分)

鶏むね肉:1枚(約300g)
梅干し:大2個(たたく)
大葉:4枚
しょうゆ:小さじ1
酒:小さじ2
ごま油:適量
片栗粉(あれば):適量

作り方

1. 食べやすい大きさに切った鶏むね肉を、横に観音開きにして、均一な厚みにする。
2. 酒としょうゆをもみ込んで下味をつける。
3. 中央に、たたいた梅と大葉をのせ、包み込むように半分に折る
(またはラップで巻いて10分ほどなじませると成形しやすい)。
4. 表面に軽く片栗粉をまぶして、ごま油で両面じっくり焼く。
5. ふたをして中まで火を通し、両面が香ばしく焼けたら完成。

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日々の食習慣を見直して疲れをため込まない体へ


梅雨は、ただでさえ自律神経が乱れやすく、疲労が溜まりやすい季節です。それに加えて、日々の仕事やストレス、加齢などが重なることで、心も体もバテやすくなってしまいます。 だからこそ、毎日の食事で「疲れにくい体」をつくることがとても大切です。

渡り鳥のように軽やかに、元気にこの季節を乗り越えるために、今日の食卓に、鶏むね肉やマグロを一品加えてみませんか?

疲れにくい体は、美容や集中力、生活の質すべてを底上げしてくれます。この梅雨をタフに乗り切るヒントとして、ぜひお役立てくださいね。