![紫外線と活性酸素](https://www.ishokudogen.com/page/wp-content/uploads/sigaisen.jpg)
夏に向け、日に日に紫外線が強まっています。
紫外線は老化の原因となる「活性酸素」を増やす原因となります。
”老化の原因の約8割が紫外線による影響”とも言われる為、
紫外線対策をしっかりと行うことが、肌老化を予防する上で非常に大事です。
また中からの対策として、「抗酸化力」を高めることも重要です。
外からと中からのダブルの対策が、5年後10年後の見た目年齢を左右します。
そこで今回は、
【抗酸化力とはどのような力なのか?】、
また
【活性酸素が及ぼす体への影響】について解説します。
老化と密接に関わる活性酸素の害、そして抗酸化力について理解を深め、
夏に向け強まる紫外線の魔の手から身を守りましょう。
「抗酸化力」とは?
「抗酸化力」とはどの様な力なのか?
抗酸化力のことを知るには、まず活性酸素のことを理解する必要があります。
活性酸素とは?
老化の進み具合には個人差がありますが、この差を分けるのが「活性酸素」の存在です。
活性酸素とは、その名の通り活性した酸素のことです。
活性酸素は本来、細胞伝達物質や免疫機能として働くなど、
体の細胞を守るために作られています。
しかし、増えすぎると細胞を傷害し様々な疾患の原因になります。
鉄が劣化して錆びつくように、体の細胞を錆びつかせて機能の低下を招きます。
肌ではシワやたるみと言った老化現象を、頭皮では抜け毛、薄毛の原因となる他、
免疫力の低下、動脈硬化や癌など様々な疾病の原因になります。
活性酸素が発生する原因
私達が生きている以上、活性酸素の害から逃れることは出来ません。
活性酸素は生きているだけで、呼吸をするごとに発生していて、
絶えず身体の中で作られています。
また、日々生活する中にも活性酸素を増やす要因が沢山あります。
例えば紫外線の照射は有名ですね。適度な日光浴は心身の健康に不可欠ですが、
過剰になると活性酸素が肌細胞に悪影響を及ぼし、シミやシワ、たるみ等の肌老化の原因になります。
また頭皮では、毛髪を作る毛母細胞を傷つけ、頭皮を硬化させ、薄毛や白髪の原因になります。
他にも、大気汚染物質、喫煙、アルコール、パーマ剤やヘアカラー剤、
電磁波、過度なストレス、激しい運動、睡眠不足、
食生活の乱れなどは、多くの活性酸素を生み出す原因となります。
この様に、活性酸素は日常生活の様々な場面で発生し、体の細胞を錆び付かせます(酸化)。
活性酸素の害に抵抗する力
しかし、私たちの体には活性酸素の力を抑えたり、発生を抑える等、
活性酸素の害を阻止する物質も日々作られています。
活性酸素の害に抵抗する力、これが「抗酸化力」です。
人が成長すれば誰もが老化し、最終的には亡くなりますが、
そのスピードや状態には個人差がありますよね。
この個人差を生んでいるものが、活性酸素であり抗酸化力です。
活性酸素の害から身を守る為にも、まずは活性酸素を増やす要素を減らすことが大事。
そして抗酸化力を高める生活を意識して、細胞の錆びつきである「酸化」を防ぐことが、
老化を遅らせ見た目年齢を若く保ったり、様々な疾病の予防に繋がります。
抗酸化力を高める対策
![抗酸化力を高める食事](https://www.ishokudogen.com/page/wp-content/uploads/kousannka1.jpg)
活性酸素の害から身を守るには、
活性酸素を発生させない、増やさないことがまず大事になります。
また、日頃から活性酸素の発生を抑えたり、
活性酸素による酸化(錆びつき)を抑える働きのある、
「抗酸化物質」が豊富な栄養素を食事から摂取することがポイントです。
例えば、抗酸化作用を持つ栄養素として、
ビタミンA、C、Eを代表とするビタミン類。
ポリフェノールやカロテノイド、硫黄化合物と言った、
食物の色素や香り・苦み・辛み等の成分となるファイトケミカル類があります。
具体的には、ポリフェノールには、ごまに含まれる「セサミン」、
赤ワインや緑茶に含まれる「タンニン」、コーヒーやごぼうに含まれる「クロロゲン酸」、
納豆や豆腐など、大豆製品に含まれる「イソフラボン」などがあります。
カロテノイドには、にんじんやかぼちゃ、ほうれん草など、緑黄色野菜に豊富な「βカロテン」、
トマトやスイカに含まれる「リコピン」、にんじんやブロッコリーに含まれる「ルテイン」、
赤ピーマンや唐辛子に含まれる「カプサンチン」など。
硫黄化合物は、ニンニクに含まれる「アリシン」、
ニンニク、玉ねぎ、ねぎ、ニラなどに含まれる「硫化アリル」等、様々なものがあります。
これらには強い抗酸化作用があり、活性酸素を徹底的に退治してくれる働きがあります。
特に野菜や果物に豊富ですので、日々の食事から意識的に取り入れましょう。
対策を徹底し活性酸素の害から身を守ろう
活性酸素の害から身を守るには、健康的な生活習慣を心掛け、
紫外線対策をしたり、飲酒や喫煙を控えるなど、
活性酸素を発生させない、増やさない努力が必要です。
同時に日々の食事から抗酸化物質を積極的に補っていくことも大事。
こうした対策の積み重ねが、未来の肌年齢や健康を左右します。
特に紫外線が増えるこの時期は注意が必要です。
体の外からも中からもしっかりと対策して、
紫外線に負けない強い肌作りを徹底していきましょう。