夏に起きるメンタルの不調「夏うつ」に注意 | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2022.08.03
夏に起きるメンタルの不調「夏うつ」に注意

夏うつ

連日うだるような暑さが続いています。 猛暑になると心配なのが夏バテや熱中症ですよね。 でも夏の心配事はそれだけではありません。 この時期、イライラや気分の落ち込み、不安感や焦燥感といった 精神的な不調が現れる「夏うつ」にも注意が必要です。

そこで今回は、暑い時期に起きやすい季節性のうつ症状、 「夏うつ」の原因と対策についてご紹介します。
本格的な夏を迎え、メンタルの不調を感じていた場合には、 もしかすると夏うつが疑われるかも知れません。 是非、すぐに取り入れられる夏鬱対策を取り入れ、 不快な夏を晴れ晴れした気持ちで乗り切りましょう。


夏うつの原因


暑さでイライラや疲労が溜まりがちな夏は、鬱のリスクが高まります。 夏の猛烈な暑さや汗、汗でまとわりつく服、高い湿度など、 夏場の環境はそれだけで体に大きなストレスを与えます。 いつもの生活よりも更にストレスが積み上げられ、 心身の疲労が倍増することから、メンタルの不調(夏鬱)を引き起こしやすくなります。


夏うつと夏バテの違い


鬱

夏うつは夏バテの症状とよく似ていることから、 自分自身で夏鬱になっていることを自覚できない方も多くいらっしゃいます。 夏バテとの大きな違いは、体のだるさや食欲不振など、 体の不調に加えて”メンタルの不調”があるかどうかです。


夏うつの主な症状としては…

・夏場になると気分が沈む
・ちょっとしたことでもイライラする、怒りっぽい
・心がざわざわする、動悸がする
・不安感や焦燥感が抜けない
・食欲低下
・肩こり、腰痛、首痛、頭痛
・何に対してもやる気が起きない
・集中力がない
・眠れない、寝ても途中で目が覚める
・寝たはずなのに朝疲れやだるさが残っている
・体が重い、だるい

このように、食欲減退や体のだるさといった夏バテに似た症状に加え、 気分の落ち込みや不安感といった精神症状が現れるのが夏うつの特徴です。

いつもなら受け流せるような、ささいなことでイライラしてしまったり、 ちょっとした移動やいつもの家事など、何をするにも億劫で仕方がない。 寝苦しさからではなく、考え事がぐるぐる頭を巡ってなかなか眠れない、 寝ても途中で目が覚めてしまうなど、 こうした症状がある場合には、夏うつのサインかも知れません。


真面目な人や女性は夏うつになりやすい?


夏うつ

夏鬱は、心身に疲れやストレスが溜まっていると罹りやすくなります。 特に真面目で几帳面な人ほど無理をしすぎる傾向にあり、 自分のキャパを超えて頑張ってしまう人が多いことから、注意が必要です。

また女性の方が男性に比べ約3倍も鬱になりやすいと言われます。 特に40代から50代の女性、更年期を迎えた女性の場合、 ホルモンバランスが大きく乱れる時期であることから、 メンタルの不調を起こしやすく夏うつにも罹りやすいとされます。


夏うつを予防するための対策


夏鬱対策

蒸し暑さが続くと不快感が高まり、そのストレスから鬱につながりやすくなります。 ただでさえ体に不調が起こりやすい夏場に、メンタルにまで不調をきたさないためにも、 しっかりと対策を心がけることが大切です。

では、夏うつを引き起こさない為には、 どのようなことに気を付けて生活すれば良いのでしょうか。
以下では夏鬱を予防するための対策をご紹介します。 是非できることから取り入れてみましょう。


暑さ対策で不快指数を減らす


夏の猛烈な暑さは体にとって大きなストレスになりますから、 暑さ対策は夏うつ対策には必須です。 節電のためにと冷房を付けずに我慢したりすると、 体には大きな負担とストレスがかかり、夏うつの原因になってしまいます。 冷房が寒すぎても、激しい寒暖差により自律神経のバランスを乱してしまいますが、 適度に冷房を付けて暑さによるストレスを軽減させることは、 夏うつ対策としては非常に有効。無理せず冷房を利用しましょう。


栄養の偏りがメンタルの不調に繋がる


暑くて食欲がないからと食事を疎かにしていると、 栄養不足から鬱の症状を引き起こしやすくなります。
また、暑さで買い物や料理をするのが億劫になり、 パンやお菓子、甘い飲料などの簡単なもので済ませることで、 糖分を摂り過ぎることにも注意しなければいけません。 糖質の過剰摂取は血糖値の急上昇を引き起こし、イライラや集中力の低下、 不安感、焦燥感など、メンタルの不調を招きやすくなります。

栄養バランスの乱れから鬱のリスクを高めないためにも、 暑くても食事から必要な栄養をしっかりと補い、 暑さに負けない強いメンタル作りを心がけることが大切です。


メンタルの不調を感じたらとにかく休む


メンタルの不調を感じたら、とにかく休むことが肝心です。 家でゆっくり読書をしたり、リラックスできるヨガやストレッチを取り入れる。 マッサージに行く、緑の中を歩く、お気に入りのカフェでゆっくりするなど、 自分が心地良いと感じること、リラックス出来ることをして心身を癒しましょう。

また、悩みや落ち込む気持ちは1人で抱えず、 家族や友人など誰かに話すようにしてみましょう。 話せる相手がいない場合は日記を書くのもお勧めです。 日記で辛い気持ちを書き出すだけでも、 心の毒を排出でき、ストレス軽減や癒し効果が得られます。


良質で十分な睡眠時間を確保する


日々の疲労やストレスを緩和するには睡眠をとるのが1番です。 良質で十分な睡眠時間を確保し、夏うつを予防しましょう。

睡眠の良し悪しは”朝の習慣”から始まっています。 まず朝起きたら朝日を浴びて体内時計をしっかりリセットさせましょう。
また、良質な睡眠を取るためにも、脳を覚醒させる効果のある コーヒーやエナジードリンクなど、カフェインを含む飲食を 遅い時間に飲むことは控えましょう。 同じく脳を覚醒する作用のあるブルーライトを目からできるだけ入れない様、 就寝前にはスマホやパソコンなどのデジタル機器を使用しないことも大切です。

また自分で心地よく感じる素材の寝具を使用したり、 良い香りのアロマをかぐ、快適な湿度や温度になる様エアコンを設定し、 朝までぐっすり眠れる睡眠環境を整えるなど、 しっかりと対策して良質な睡眠を確保しましょう。


紫外線に当たり過ぎない


夏の強い日差しに当たりすぎると、疲労感が増し、夏うつになりやすくなります。 夏場のスポーツやレジャーなど紫外線に多く晒される場面では、 日傘や帽子、長袖を着用するなど紫外線対策をしっかり行い、 疲労の蓄積を防ぎましょう。


夏うつ対策で夏のモヤモヤを解消しよう


夏うつを予防するためには、疲れを感じたらしっかりと休むこと。 普段の生活で食事、睡眠のバランスをしっかりと整え、 疲れやストレスをうまくコントロールする工夫をすること等が対策として大事です。

暑い日が続きメンタルの不調を感じていた場合には、 是非、夏うつ対策を日々の生活の中で心掛け、 心身の負担を癒すことからモヤモヤの解消に繋げましょう。