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2021.12.01
“粘膜力”を高めて乾燥肌を撃退しよう

乾燥肌と粘膜

本格的な"乾燥"の季節が今年もやってきましたね。 肌や唇がガサガサに荒れ、赤みが出たりピリピリとした痛みが出るなど、 乾燥による肌トラブルに悩まされる方はこの時期多いのではないでしょうか。

こうした乾燥対策として重要なのが、 体の中から「粘膜」をケアし強化することです。 乾燥肌対策としては、もちろん保湿の徹底や刺激の少ない洗顔などの スキンケアも大切になりますが、こうした外からの対策だけでは不十分。 根本的な対策として、体の中から健康な粘膜を 維持することがそれ以上に大切です。

そこで今回は【粘膜とは何か?】また 【粘膜強化に繋がる食事や対策】についてご紹介します。
是非出来ることから対策を心がけ、 うるおいに満ちた健康美肌を保つ為に役立てましょう。


粘膜とは


粘膜

粘膜とは…分泌される粘液により、 常にしっとりと潤いが保たれている組織のことを言います。 例えば目や鼻、口、喉、消化器官などが粘膜にあたり、 粘液の潤いにより外から入ってくる菌やウィルス、 ホコリなどの外敵から体を守る働きをしています。

また、摂取した栄養を吸収しやすくする潤滑油的な役割をしてくれる、 各器官の保湿を保ち本来の機能を維持するなど、 私たちが健康に生きていく為に欠かせない存在です。


粘膜が弱まるリスク


粘膜が弱まるリスク

このような重要な働きをしている粘膜が弱まると、 当然体には様々な悪影響を及ぼします。 防衛機能が弱まり、菌やウィルスに感染しやすくなる事はもちろん、 目が渇く「ドライアイ」により、目がしょぼしょぼしたりかゆみを引き起こす、 口が乾燥する「ドライマウス」により虫歯や歯周病、口臭を発生しやすくなる、 アレルギーを引き起こしやすくなるなど様々なリスクを高めます。

また粘膜が弱まると肌にも悪影響を与えます。 例えば乾燥肌や敏感肌になり炎症を起こしたり、 化粧品やマスク、洋服の擦れなどによってかぶれるなど、 ちょっとした刺激に反応して肌トラブルを起こしやすくなります。

更には肌のアンチエイジングにも粘膜が深く関わっています。 粘膜が弱まると菌やウィルスが体内に侵入しやすくなりますが、 その結果、免疫細胞が活性化して、 老化の原因となる活性酸素が作り出されてしまうのです。

こうした様々なリスクを回避するためにも、 普段から意識して健康な粘膜を保つことが大切です。


粘膜を弱める原因と対策


乾燥肌

では、そもそもなぜ粘膜が弱まってしまうのでしょうか?


乾燥


粘膜を弱らせてしまうのには様々な原因が考えられます。 例えば、粘膜は乾燥に弱いため、口呼吸をすることや、 まばたきの回数が減るデジタル機器をよく使用するなどで、 口や目の粘膜は簡単に弱まってしまいます。

その為、普段から鼻呼吸を意識することや、まばたきを増やすなど、 意識的に粘膜の乾燥を防ぐことが対策として有効です。
肌の乾燥も同様ですから、そうした意味で 保湿を重視したスキンケアを行うことなど、外からの対策も重要と言えます。


アルコールや香辛料


またアルコール度数の高いお酒を飲むことや、 激辛料理に使われるような香辛料を食べることも、 消化器官の粘膜を傷つけ弱めてしまう原因になるため、 不調のある場合には控えた方が良いでしょう。


生活習慣の乱れ・ストレス


更に、粘膜を弱らせる原因として、ストレスや睡眠不足、 運動不足による血流の悪化、暴飲暴食など、 生活習慣の乱れも大きく関わっています。

例えば緊張すると唾液が減り口の中が渇きますが、 まさにこれはストレスによって粘液が減ったことで起こっています。
この様に、ストレスにより交感神経が活性化すると、 粘液の分泌が減り粘膜が弱まってしまう為、 自分なりのストレス解消法を見つけ、 ストレスとはうまく付き合っていくことが大切です。


様々な対策で粘膜力を高めよう


乾燥肌を始めとする様々な不調から身を守るためには、 粘膜力を日ごろから高めておくことが重要です。
ストレスを溜めず質の良い睡眠を確保し、 運動習慣を身に付けて代謝を高めるなど、 生活習慣を正すとともに乾燥対策も同時に行い、 粘膜の強化に努めましょう。


粘膜の強化に繋がる栄養


ムチン

加えて粘膜の強化に繋がる食事を意識することで、 抵抗力の強化や乾燥に強い潤い美肌を保つことに繋がります。 以下では粘膜の強化に役立つ栄養と食品をご紹介しますので、 是非こちらも普段の食事から取り入れてみましょう。


◆ムチン


ネバネバ成分である「ムチン」には、 抗炎症作用や粘膜を強化する働きがあります。
代表的な食材(納豆、オクラ、山芋、なめこ、レンコンといったネバネバ食材)

◆ビタミンA


皮膚や粘膜の正常保持に欠かせない栄養素です。
油と一緒に摂ることで体への吸収が良くなるため、 油を使った料理に活用するのがお勧めです。
代表的な食材(レバー、うなぎ、チーズ、緑黄色野菜など)

◆ビタミンB群


肌の生まれ変わりを助けるビタミンB群は粘膜の強化にも欠かせない栄養素です。
代表的な食材(レバー、うなぎ、玄米、豚肉、納豆、たまごなど)

◆ビタミンC


老化防止や免疫力の維持、美白に役立つビタミンCは、粘膜強化にもお勧めです。
代表的な食材(パプリカ、パセリ、ブロッコリー、柑橘類など)

◆ビタミンE


美肌のビタミンの一つ。老化防止・血行促進・粘膜強化に役立ちます。
代表的な食材(ナッツ類、オリーブオイル、いわし、モロヘイヤなど)

◆亜鉛


代謝をスムーズにするのに欠かせない栄養素である亜鉛。
不足しやすい栄養素なので積極的に取ることが大切です。
代表的な食材(うなぎ、牡蠣、ホタテ、赤身肉など)


粘膜の維持強化で乾燥する冬を快適に


乾燥肌対策のためにスキンケアを徹底しているにもかかわらず、 全く改善が見られない場合には、それは肌が乾燥する 根本的な原因に目を向けていないのが理由かも知れません。

乾燥肌対策には外からのケアももちろん大事ですが、 中からのケアはそれ以上に大事になります。
是非食事やストレス対策、睡眠などの生活習慣を整えることから、 粘膜の維持・強化を図り、乾燥する冬を快適に乗り切りましょう。