![歯周病対策](https://www.ishokudogen.com/page/wp-content/uploads/sisyuubyou3.jpg)
「以前よりも歯が長くなった」と感じる事はありませんか?
または、「歯磨き時に出血する」「口臭がある」など、口腔内のトラブルを抱えていませんか。
それ、もしかすると
”歯周病”が原因かも知れません…。
歯茎下がり等、歯と歯茎のトラブルの放置は厳禁です。
歯周病の放置は歯を失うばかりか、全身の健康にも悪影響となる為、
しっかり対策してケアを習慣付けていくことが大切です。
そこで今回は、日本人が歯を失う原因の第1位である歯周病について、
【歯周病の恐ろしいリスクや原因、対策】をご紹介します。
脱マスクで、口臭や口周りの身だしなみを気にする人が増え、
口腔ケアに関する商品の需要が高まっています。
歯周病対策は、口臭ケアや口周りの美しさを左右する重要課題でもあります。
是非この機会に歯周病に対する理解を深め、
対策を心掛けることから、健康な歯と歯茎を守りましょう。
成人の8割が歯周病または予備軍
歯周病は、50歳を超えると8割以上の人が罹るとされます。
高齢者に多いイメージがあることから、
「自分はまだ大丈夫」、「自分には関係ない」
と考えている人も多いかも知れませんが、全くそんな事はありません。
歯周病罹患率は、15歳〜24歳が20%、25〜34歳で30%、
35〜44歳で40%、45〜54歳では50%と高い割合です。
予備軍も含めると日本人の成人の約8割が感染していると言われています。
尚且つ、コロナ渦でのマスク生活により口腔環境が悪化し、
歯周病になる人が増えているとされますから、
まだまだ若いからといって油断は大敵です。
特に、「以前よりも歯が長くなってきた」「歯茎が痩せてきた」
「歯茎からよく出血する」等、トラブルが目に見えてきたら、それは危険信号です。
歯周病が進行しているサインかも知れないため、すぐに対策しましょう。
歯周病とは?
![歯周病](https://www.ishokudogen.com/page/wp-content/uploads/sisyuubyou2.jpg)
歯周病とは、歯周病菌によって引き起こされる、感染性炎症性疾患のことで、
悪化すると歯を支える骨が溶けてしまう病気のことを言います。
歯茎(歯肉)だけが炎症を起こす「歯肉炎」(しにくえん)と、
歯周(歯の周り)に炎症が起こる「歯周炎」(ししゅうえん)があり、
これらを総称して「歯周病」と呼びます。
歯周病は、歯と歯茎の間にいる菌が悪さをすることで引き起こされます。
歯周病は痛みなどの症状がない場合がほとんどである為、
知らず知らず進行し悪化していくのが怖いところです。
まず始めに歯肉炎になり、次に軽度歯周炎に進行して行きます。
この時、歯茎は赤く腫れ、歯磨きや食事などの刺激で出血することがあります。
そして歯と歯茎の隙間である「歯周ポケット」も徐々に深くなっていきます。
その後、中等度歯周炎、重度歯周炎と進行してくと、
軽度の時には3〜4ミリ程度だった歯周ポケットの深さも、
7〜8ミリ以上と更に深くなり、歯茎はもちろんの事、
次第に歯を支えている土台の骨まで炎症を起こし、骨を溶かして行きます。
重症の場合、歯の根元がどんどん露出して行き、歯がグラグラになり、
場合によっては歯茎の手術や抜歯が必要になります。
歯周病は、口元の美しさを損なう原因になるばかりか、
菌が発するガスにより口臭を発生させる原因にもなります。
また、歯周病菌は溝に入りやすく、そこで増殖する為、
悪化すればするほど進行スピードを増していく特徴がある点も怖いところです。
歯周病は全身の健康にも悪影響となる
更には、歯周病は、口臭や歯を失う原因となるだけではなく、
全身疾患とも深く関連していることが分かっています。
歯周病菌は、血液に乗って全身をめぐり、体の各機関で炎症を起こします。
同時に、歯周炎や歯肉炎があると「炎症性サイトカイン」と言う炎症を促す物質が生成され、
これが様々な疾患を悪化させるとされます。
歯周病が与えるリスクとしては、
動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、アルツハイマー型認知症、
肥満、糖尿病、関節リウマチ、誤嚥性肺炎、
骨粗しょう症、低体重児出産のリスク上昇など多岐に渡ります。
また歯周病によって歯が失われていくと、咀嚼機能が低下します。
十分な咀嚼ができないと、食事がおろそかになり、
必要な栄養素が不足して、体力の低下や認知機能の低下を招くこともあります。
口元の美しさや健康を守るだけでなく、
全身の健康においても、歯周病対策はとても重要なのです。
歯周病が重症化すると、元の健康な歯に戻す事はできません。
どんどん進行していく怖い歯周病を予防する為にも、
日々の口腔ケアをしっかり行うことが大切です。
歯周病の原因・対策
![歯周病対策](https://www.ishokudogen.com/page/wp-content/uploads/sisyuubyou1.jpg)
歯周病の原因である歯周病菌は、口の中のプラーク(歯垢)に潜んでいます。
プラークとは、歯の表面に溜まった菌の塊のことです。
白色または黄白色のネバネバした物質で、
食べカスなど、歯の磨き残しがあるとそこに菌が繁殖しやすくなります。
プラークは虫歯や歯周病の原因になることから、
日々の口腔ケアによりしっかりと摂り除き、清潔を保つことが大切です。
日々の歯磨きでしっかり除去することができれば、歯周病を予防できます。
プラークは酸素の少ない場所を好む傾向があるので、
特に歯と歯の間(歯間部)、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に潜んでいます。
歯ブラシでのブラッシングはもちろん、
歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間(歯間部)を掃除するデンタルフロス(糸)の併用、
また人によっては歯間ブラシ(隙間が広い人など)を活用し、
歯周病の原因となるプラークをしっかり除去することから予防に努めましょう。
食後の歯磨きは大切ですが、特に就寝前のケアは重要です。
就寝中は唾液が減って歯周病菌が活発になる為、歯周病のリスクが高まります。
就寝中の菌の活性化を防ぐ為にも、就寝前のケアは念入りに行いましょう。
日々の口腔ケアで歯周病を積極的に予防しよう
口元の見た目や口臭だけでなく、歯を失ったり、全身の健康にも大きく影響する歯周病。
歯周病を予防するには、歯周病の怖さや口腔ケアの大切さを理解し、
出来るだけ若いうちから対策を習慣付けることが大切です。
是非、定期的な歯科でのメンテナンスを含め、
しっかりと対策を心がけ、歯周病を積極的に予防していきましょう。