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素材辞典

アガリクス

アガリクスは、ブラジルのピエダーテ山脈地方を原産地とするキノコのことです。この地方に住む人々は草原に自生するアガリクスを食べる習慣があり、長寿の人が多いことで知られています。このためアガリクスの臨床研究が数多く行われ、その実力が確かめられています。日本では、”カワリハラタケ”あるいは”ヒメマツタケ”とも呼ばれ、学名は”アガリクス・ブラゼイ・ムリル”といいます。ブラジルから日本に輸入が始まった1965年頃は非常に高価なサプリメントでした。その後、アガリクスの栽培方法が開発され大量に人工栽培できるようになりました。今では、原産地のブラジルだけでなく、日本や中国、台湾、韓国などでも栽培が盛んで、一般の人でも手軽に購入できるサプリメントになりました。

含有成分
βグルカン、ビタミンB2、ビタミンD、カリウム、マグネシウム、リノール酸、リン脂質、たんぱく質

アサイー

アサイーは、ブルーベリーに似たヤシ科の植物です。産地ブラジルでは古くから「ミラクルフルーツ」と呼ばれ、多くのポリフェノールとアントシアニンという栄養成分がたくさん含まれています。栄養価の高さが注目され、アメリカなどの有名人やアスリートの間で大流行しています。ポリフェノールは赤ワインの10~30倍、食物繊維はごぼうの約6倍、カルシウムは牛乳の2.2倍、マグネシウムはブロッコリーの10倍、カリウムはバナナの2.8倍、鉄分はプルーンの10倍、アミノ酸は卵と同等のアミノ酸バランス(必須アミノ酸を全種類含む)、ビタミンはビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、不飽和脂肪酸はオリーブオイルと同等の脂肪酸バランス(オメガ3・6・9のバランス)、アントシアニンには、「デルフィニジン」、「シアニジン」、「ペツニジン」、「ペオニジン」、「マルビジン」の5種類があります。アサイーベリーには特に「シアニジン」が約94%含まれています。シアニジンは分子構造が小さく素早く吸収されることから、即効性と持続性に優れているとされています。

アスタキサンチン

アスタキサンチンは、カロチノイドの一種である、βカロテン(ビタミンA)と同じ仲間です。カニやエビの殻の赤い色素はこれに含まれるアスタキサンチンの色です。カロチノイドは脂に溶けやすい性質(脂溶性)がある天然の色素で、鮮やかな赤色や黄色、オレンジ色をしています。カロチノイドの多くは、植物性の食品に多く含まれていますが、アスタキサンチンは魚介類に多く含まれています。カニやエビをゆでて調理すると鮮やかな赤色になり、とてもおいしそうに見えますね。これは、アスタキサンチンと結びついていたタンパク質が、熱によって分離してアスタキサンチン本来の赤色がはっきり現れてくるからです。

アロエ

アロエは、アフリカ原産の植物で、文献によれば、古くは古代エジプト時代から使用が始まり、ギリシャ、ローマ時代の書物にもアロエについての記述があります。現在、世界で使用されているアロエは、4種類ほどあります。日本でサプリメントとして使用されているのは、”キダチアロエ”という種類で、他にも”ケープアロエ”や”アロエベラ”という種類です。これらは、含まれる有効成分に大きな違いはありません。ただ、日本の法律の関係で、アロエの葉の皮と葉肉の両方が使えるのは、キダチアロエだけなのでサプリメントでの使用例が多いのです。

含有成分
アロイン、アロエウルシン、アロエボラン、アロミチン、アロエチン、ムチン質

イソフラボン

イソフラボンは、大豆が芽を出す部分(胚芽)に含まれる成分で、赤ワインで知られているポリフェノールの一種です。大豆に一番多く含まれているので、イソフラボンといえば、通常、大豆イソフラボンのことを指しています。女性ホルモンの一つである”エストロゲン”とよく似た構造をしています。このためイソフラボンは、女性に人気のある素材となっています。

イチゴ種子

最近の研究で注目されている美容成分のイチゴ種子。イチゴの小さい種から抽出する新しい成分です。大きな特徴はヒアルロン酸、セラミドの合成をサポート。体内でヒアルロン酸、セラミドを作るには、それを合成させる体内酵素の発現が必須になりますが、その合成酵素を誘発させるデータをもっているのがこのイチゴ種子です。

イチョウ葉エキス

イチョウは、今から2億年以上前から生息していて、強い生命力が特徴です。イチョウの葉を乾燥させて、その成分をアルコールで抽出したのがイチョウ葉エキスです。イチョウというと、実である銀杏(ぎんなん)を連想しますが、サプリメントで使われるのは葉に含まれる成分です。イチョウ葉エキスは、中国では約5000年前から利用され、その他にも多くの国で健康の為に使われてきた歴史のある素材です。

含有成分
フラボノイド、テルペンラクトン、ギンコライド

EPA

EPAは、ブリやマグロ、カツオ、サバなどの青魚や、ウナギ、アナゴに多く含まれる栄養素です。正式名称は”エイコサペンタエン酸”といい、IPA(イコサペンタエン酸)ともいいます。EPAは専門的には、”多価不飽和脂肪酸”と呼ばれ、DHAと同じく脂肪の仲間です。脂肪と聞くと、ちょっと悪いイメージを持ちますが、サラサラな毎日に役立てられ、健康素材として注目されています。EPAは、α-リノレン酸を含むクルミや大豆、きな粉などを摂取すると人の体内でも合成されます。ただ、その合成量はわずかなので、サプリメントで補うのが手軽で確実な方法です。特に、普段の食事が肉類や脂物が多く、魚をあまり食べない人はぜひ摂ってもらいたい栄養素です。最近では、EPAと同じような効果があるDHAをミックスしたサプリメントも、いろいろ販売されています。

ウコン

ウコンは、インド原産のショウガ科の植物で、平安時代ごろに中国を経由して、沖縄(琉球)に伝えられました。代表的な使用例は、たくあん漬けの染色で、あの独特の黄色がウコンの特徴です。 日本では、現在でも沖縄県がウコンの主要な原産地になっています。また、カレーに使われる香辛料(メータリック)としても使用されるので、料理をする方であれば一度は聞いたことがあることでしょう。ウコンは、根や茎の部分を煎じて、布地を鮮やかな黄色に染色するためにも利用されてきました。この黄色の色素が、ウコンに含まれる”クルクミン”と呼ばれる成分です。

含有成分
クルクミン、精油(エッセンシャルオイル)

Lカルニチン

Lカルニチンは、羊肉や牛肉、豚肉などの赤身の肉やブリ、カツオなどの魚類に多く含まれる成分です。動物性の食品に多く、植物性の食品には含まれていません。体内では、メチオニンとリジンと呼ばれるアミノ酸を材料にして、Lカルニチンが合成されています。(合成量は1日で約8~10mg)食品から摂ることができ、体内でも合成されるのでLカルニチンが不足することはないように思えます。しかし、20才を過ぎる頃から合成量が減ってくるので、サプリメントや食品で補うことが必要になります。Lカルニチンはダイエットサポートの素材として人気です。

オメガ3

脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。不飽和脂肪酸は、その構造からオメガ3(n-3系脂肪酸)、オメガ6(n-6系脂肪酸)、オメガ9に分類されます。青魚に含まれるDHA・EPAやえごまに含まれるαリノレン酸は、オメガ3に分類される脂肪酸で、健康素材として注目されています。オメガ3脂肪酸は青魚をはじめ、えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などの食品から摂取できます。

カテキン(緑茶)

カテキンは、日本茶や紅茶に含まれる渋みや苦味成分のことで、日本茶の中では緑茶に最も多く含まれています。このカテキンは、ワインでもおなじみのポリフェノールの仲間。現在、飲まれている緑茶は、チベットや中国南西部の山地が原産地といわれ、日本には平安時代の末に臨済宗を開いた栄西によって伝えられました。その後、いろいろなお茶が工夫され、現在に至っています。

ガルシニア

ガルシニアは、スリランカやインドなどの熱帯地域に自生するオトギリソウ科の果樹です。リンゴほどの赤や黄色の果実をつけ、熟したものはそのまま食べることもできます。また、ガルシニアの果実の皮を乾燥させたものは、カレーのスパイスや民間薬としても使用されています。ガルシニアを研究したスイスの植物学者ローラン・ガルシンにちなんでこの名が付けられました。米国でダイエットサポートとして販売が始まり、日本でも徐々に普及するようになりました。数十年の研究の結果、果実の皮に含まれる”ヒドロキシクエン酸(HCA)”という物質がダイエットサポートに役立てられることが分かりました。

含有成分
ヒドロキシクエン酸(HCA)

キトサン・キチン

キトサンは、エビの殻やカニの甲羅から作られる成分です。もともとエビやカニにはキチンという成分が含まれており、このキチンをアルカリ溶液で処理したものがキトサンです。体に有効な成分はキトサンの方で、溶液で処理しても約20%ほどがキチンの状態で残るため、”キチン・キトサン”と呼ばれることもあります。キトサンは、消化吸収されることがない食物繊維の1つで、エビやカニの他にもイカや貝の器官、昆虫の外皮などに含まれています。一般に市販されているサプリメントの原料は、主にカニの甲羅に含まれるキチンを処理したものが使用されています。

ギャバ(GABA)

ギャバ(GABA)は、アミノ酸の仲間で、人間や動物の脳や脊髄などの中枢神経に多く含まれている成分です。正式名称はγ-アミノ酪酸といい、英語の”gamma-amino butyric acid”の頭文字をとってGABA(ギャバ)と呼ばれています。ギャバ(GABA)は、米や野菜、発酵食品、くだものなど、様々な食品に含まれています。中でも、一番多いのが発芽玄米で、100gの発芽玄米に約10mg含まれています。一般の白米では、100gあたり約1mgしか含まれていません。ギャバは、体内の中枢神経でもグルタミン酸を原料に合成されています。しかし、加齢とともに合成量が減ってくるので、食品(発芽玄米)やサプリメントで、バランスよく摂取するよう心がけるとよいでしょう。

グルコサミン

グルコサミンは、エビやカニなど(甲殻類)の殻を作っているキチン質や、ムコ多糖類と呼ばれる成分に含まれている天然のアミノ酸の1つで、私達の体にも含まれています。現在、市販されているグルコサミンのサプリメントは、エビやカニの殻にあるキチン質を分解して作られたものが多くなっています。グルコサミンは体内でも合成されていますが、年を重ねると合成量が少なくなり、特に40代に入ると減少量が多くなりますので積極的に補うことが大切になります。

クロレラ

クロレラとは、池や湖などの淡水に生息している植物プランクトンのことです。プランクトンは、水面近くに漂っている小さな生物で、魚のエサにもなっています。クロレラは、1890年にオランダの微生物学者によって発見され、その歴史をたどると、地球が誕生した頃からすでに生息していたと考えられています。このクロレラは、葉緑素の含有量が多く、日光のエネルギーを取り込み成長します。日光が多いほど光合成が活発に行われ、早く成長し増えていきます。現在、人工的に増やされているクロレラは、光合成によるものと、そうでないものがあります。光合成で増殖したクロレラの方が、葉緑素や他の有効成分が多いため、サプリメントで使用される場合は、光合成によるものがほとんどです。

含有成分
タンパク質、葉緑素、ビタミン(A、B群、E、K、葉酸、パントテン酸、ルテインなど)、ミネラル(マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛など)、食物繊維、核酸

桑の葉

蚕(かいこ)のエサとしてよく知られている桑の葉。中国では、後漢の歴史書にも桑の葉の記述があり、様々な健康維持に役立てられています。日本では、鎌倉時代に臨済宗の栄西によって伝えられました。桑は、クワ科の落葉樹で、葉だけでなく実や根、枝にいたるまで利用されています。

含有成分
DNJ(1-デオキシノジリマイシン)、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ギャバ(γ-アミノ酪酸

酵素(植物発酵エキス)

野菜や果物の植物を発酵させて製造する酵素には、植物の栄養が凝縮された原料です。酵素は現在わかっているだけで5,000種類あり、大きく分けると消化酵素、代謝酵素、食物酵素の3つになります。酵素は加齢とともに減少したり、食事から摂取する必要があります。野菜や果物には人間の健康に役立つ酵素が含まれています。また、たんぱく質もアミノ酸に分解されたものを摂取するため、吸収率が高まります。

高麗人参(エキス)

高麗人参(エキス)は、ウコギ科と呼ばれる多年草の根を乾燥させたもので、昔から漢方で強壮を目的に使用されていました。”人参”という名称は、その形状が人間の形に、似ていることから付けられました。根を蒸してから熱風乾燥させた高麗人参を”紅参”といい、根をそのまま乾燥させたものを”白参”といい、区別しています。高麗人参は、サポニンなど健康から美容に役立てられる成分の宝庫。一番効率的に摂取するには煎じて飲むのが良いとされていますが、最近では、手軽に摂取できるように、エキスをドリンクや粒状にしたサプリメントが販売されています。

含有成分
サポニン類(ジンセノサイド)、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ペプチドグルカン

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は、体内のどの組織にも含まれています。中でも、骨格筋や心筋、肝臓、腎臓など、エネルギーの消費が多い組織に多く含まれている成分です。コエンザイムQ10は、別名”ユビキノン”ともいい、ラテン語の”ユビキタス(どこにでも広く存在する)”が由来といわれています。このコエンザイムQ10は、ビタミン様作用物質の仲間で、正式にはビタミンQと呼ばれる成分です。ビタミンQにはQ1~Q12があり、その内Q10は体内で合成され、これをコエンザイムQ10と呼んでいます。コエンザイムQ10の働きは、食べ物から吸収した栄養分からエネルギーをスムーズに作ることで、この働きによって健康や美容に良いとされています。

コラーゲン

コラーゲンは、体に含まれる割合が水分に次いで多い栄養素で、全身のタンパク質の約30~35%を占めています。その内、皮膚には約40%、骨や軟骨に約30%、残りの30%は主に血管や内臓に含まれています。この割合からみてもコラーゲンは美や健康には欠かせない成分で、食べ物から吸収したタンパク質をもとに常に新しいコラーゲンが体内で作られ、古いものと入れ替わり健康や美容を保っています。しかし、このコラーゲンも加齢やストレス、栄養の偏りなどが原因で合成量が減ってきます。健康な赤ちゃんはとてもみずみずしくハリも抜群ですが、大人になるにつれて少しずつ失われるのは誰でも感じることです。一般的に、生まれたての赤ちゃんのコラーゲンを100%とすると、20才で約80%、40才で約50%、60才になるとなんと約25%まで減少してしまいます。この数字を見ても年齢を重ねるほど食べ物やサプリメントからコラーゲンを摂取する必要性が感じられると思います。

コンドロイチン

コンドロイチンは、軟骨に多く含まれ、潤滑油やクッションの役割りをしてスムーズに動かします。また、水分を貯える力(保水力)が非常に高いのことも特徴の1つです。コンドロイチンは、20才を過ぎると少しずつ合成量が減ってきて、40代以降は大幅に減少します。一説では、体の必要量の1/10~1/20ほどしか、合成されなくなるといわれています。このため、中年以降はサプリメントでコンドロイチンを補う必要があります。また、グルコサミンをコンドロイチンと同時に摂ることで、スムーズな毎日を応援する健康素材です。

食物繊維

食物繊維は、以前は、体に消化吸収されないことから、ただの食べ物のカスと考えられていました。しかし、1970年代初めにイギリス人の医師によって、その有用性が発見され。今では、五大栄養素(糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル)に次いで、”第六の栄養素”とも呼ばれています。この食物繊維は、正式には「人の消化酵素で消化されない、全ての難消化成分」とされています。食物繊維が多い食べ物は、果物や海草類、野菜、穀類、豆類などの植物が多いのですが、一部はカニやエビの殻にも含まれています。また、水に溶けるかどうかで、水溶性の食物繊維と、不溶性の食物繊維の2種類に分けられています。

スクワレン(深海鮫エキス)

スクワレン(深海鮫エキス)は、主に深海に住むアイザメというサメから取れる成分です。アイザメの肝臓に含まれる肝油の約7~8割はスクワレンで、他のサメと比べると比較にならないほどの含有量です。サメというのは生命力が非常に強い生き物として知られています。深海は海の表面と比べ非常に酸素が少ないだけでなく水温が低く、その上、水圧が非常に高くなっています。生命が生きていくためにはとても厳しい環境です。その環境の中で生きるアイザメの生命力の源がスクワレンだと考えられています。1900年代に深海に住むサメから発見されて以来研究が進められています。合成量は20才頃がピークで、それ以降は年令とともに減少してきます。スクワレンは、オリーブ油、アボガド油、綿実油などの食品にも含まれています。しかし、これらの食品から十分な量を摂取するのは難しいので、サプリメントが手軽で簡単な方法です。

スピルリナ

スピルリナは、中東やアフリカ、南米に自生する藍藻(らんそう)類の一種で、形がらせん状になっていることからこの名が付けられました。日本では、あまり知られていませんが、原産地では食用にされており、古くはアステカ王国の時代から食べられていました。スピルリナが自生する地域は、高温で高塩分、高アルカリの湖が多く、植物が生きていくには非常に過酷な環境です。その環境が影響しているかもしれませんが、スピルリナには、健康や美容に効果的な様々な栄養素が含まれているため、総合的な栄養補助食品として扱われています。

含有成分
タンパク質、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、フィコシアニン、葉緑素(クロロフィル)

セサミン

セサミンは、ゴマや米、麦などに含まれる有効成分で、年齢と共に踏ん張りがきかない方や、不規則な食生活が続いている人にはお勧めの成分の一つ。セサミンが一番多く含まれる食品はゴマですが、全体の0.5%~1.5%ほどしか含まれておらず、希少価値の高い栄養素です。ゴマに含まれるいくつかの栄養素の一つが”ゴマリグナン(類)”ですが、セサミンもこの仲間です。ゴマリグナンの仲間には、セサミノール、セサモリン、セサモールと呼ばれる成分もあり、セサミンと同じような特徴を持っています。そもそもゴマが最初に栽培されたのは古代のアフリカ地域といわれ、それが時間とともにインドやヨーロッパに広がりました。その後、中国を経て日本には天平時代(6世紀ごろ)に伝えられたといわれています。今では一般の家庭でよく利用される食材ですが、禅宗のお寺でもよく食べられています。(ゴマ豆腐が代表的)ゴマには、ビタミンやミネラルの他、良質のたんぱく質や脂質が含まれ、セサミン以外の栄養バランスも良い食品です。禅宗では、魚や肉以外の食材で作る精進料理が多いので、ゴマはとても大切なカロリー源、たんぱく源になっています。

燕の巣

燕の巣は、古くから美容と健康に良いとされている食材であり、当時は楊貴妃のような高貴な身分しか食することはできませんでした。現在では中国南部から東南アジアのごく限られた地域に生息するアナツバメの巣が高級食材として用いられています。海岸近くの断崖につくられるアナツバメの巣は、採取作業は非常に危険が伴う作業であり、より希少性を高めています。栄養素が豊富でパーフェクトフードと呼ばれる燕の巣。EGF・シアル酸・ムチンなど人工的に再現ができない言われる天然の栄養バランスは、世界中の女性の美を創りだしています。

DHA

DHAは、カツオやマグロ、サバ、イワシ、ハマチ、ブリなどの、青背の魚に多い栄養素で、中でも、目の周りの脂肪に多く含まれています。DHAは、専門的には”多価不飽和脂肪酸”と呼ばれる脂肪の仲間で、正式名称は”ドコサヘキサエン酸”といいます。青魚は、低温の水中で生きているので、周りの水温が-45℃ぐらいまではDHAのおかげで体が凍らない仕組みになっています。一方、人間をはじめとする一般の動物の脂肪は、飽和脂肪酸と呼ばれ、周りの温度が低くなると、脂肪が凍って活動できなくなります。つまり、DHAを体内に多く含む青魚と違って、一般の動物は低温の環境では生きていけないのです。青魚を毎日欠かさず食べたとしても、健康を維持するためにはけっして十分な量とはいえません。このため、サプリメントで摂取するのが確実で手軽な方法です。

納豆菌(ナットウキナーゼ)

ナットウキナーゼは、1980年代に日本人によって発見され、それ以降、様々な研究や臨床が行われサラサラ成分として有名となりました。食事の一品として納豆を一緒に食べたり、食後すぐにサプリメントで摂取すると、胃で分解されることが少なく、そのまま腸まで届く性質があります。腸に届いた納豆菌は、善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)を増やし、悪玉菌を減らすと言われています。

乳酸菌

乳酸菌は、食べ物に含まれるブドウ糖を分解して、乳酸や酢酸を作りだす細菌の総称です。例えば、ラブレ菌やヤクルト菌、ブルガリア菌が代表的な乳酸菌で、チーズやヨーグルトの発酵にも利用されています。乳酸菌は健康や美容に良いので、”善玉菌”と呼ばれています。腸内に善玉菌が多くなると腸内環境が良く、健康的な状態となります。腸内の乳酸菌(善玉菌)は年齢とともに減少し、それに伴って悪玉菌が増えてくるので、食べ物やサプリメントで補うようにしたいものです。ちなみに、赤ちゃんの場合、離乳期までは腸内の8~9割がビフィズス菌であるという調査結果もあります。

にんにく

にんにくは、ユリ科の多年草で、独特の臭いが特徴の野菜です。中央アジア(キルギス地方)の砂漠地帯が原産地といわれ、それが次第に西方に普及したとされています。にんにくは、古代エジプトの時代にすでに、盛んに栽培されており、ピラミッドの建設に従事した労働者の、スタミナ源に利用されていたと伝えられています。日本では、すでに「日本書紀」や「古事記」に登場しています。この頃から、にんにくは滋養の食べ物として庶民に知られていました。野菜の王様と言われ各種栄養価が高いことも知られています。

含有成分
アリシン、硫化アリル、アホエン、スコルジニン、ビタミンB1

発芽玄米

発芽玄米は、玄米を水に数日につけて、わずかに発芽させたものです。玄米は、白米に比べ栄養価が高いため、食事に取り入れる家庭も増えています。 発芽玄米に含まれるビタミン、ミネラル、食物繊維、ギャバ(GABA)などの栄養分が、白米や玄米より多く、ギャバは白米の約10倍も多く含まれています。また、発芽玄米の栄養分は、白米や玄米より体に吸収されやすいという特徴があります。

含有成分
ビタミン、ミネラル、食物繊維、ギャバ(GABA)

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸の大きな特徴は、高い保水力があることで、これによって体の機能がスムーズに行われ、健康を保ちます。また、美容の面でも、うるおいやハリを与えます。ヒアルロン酸1gあれば、約6000ccの水を吸収して、そのまま貯えておくことができるのです。このヒアルロン酸は、”ムコ多糖類”と呼ばれる糖の仲間です。 コンドロイチンも、ムコ多糖類と同じ仲間ですが、保水力に関しては、ヒアルロン酸の方がはるかに上回っています。ヒアルロン酸は、生まれながらにして体内にある成分ですが、成長するにつれて減ってしまいます。一般的には、胎児のときと比べ、20才になると約25~35%減少するといわれ、それ以降も減少は続きます。

ビール酵母

ビール酵母は、おなじみのビールを製造するときに必要な微生物(酵母)です。麦芽を煮てできる麦汁に、ビール酵母を加え発酵させるとビールが出来ます。ビール酵母は、麦汁の栄養分を吸収しながら増えていき、アルコールと炭酸ガスに換えます。発酵が終わってビールが出来上がったときには、酵母は栄養分をたっぷり含んだ状態になります。そして、この状態のビール酵母から、アルコール分や苦味成分を取り除き、乾燥させたものがサプリメントとして利用されています。このようにビール酵母は食事から直接摂取することができないので、錠剤や粉末状にしたサプリメントで摂るのが一般的です。粉末状のものは、料理に加えて栄養価を高めるためにも利用できます。

含有成分
アミノ酸、ビタミン、ミネラル、核酸酸(DNA、RNA)、グルタチオン、グルカン、エルゴステロール

プラセンタ

プラセンタはコラーゲンをぬく勢いで大人気な美容素材。胎盤から得られるその栄養素は、アミノ酸のバランスに優れ、ビタミン、ミネラル、核酸などが豊富に含まれる栄養素のかたまりです。注目はその中にグロースファクター(成長因子)が含まれ、細胞の新陳代謝などに働きかけることでも有名です。

ブルーベリー(ビルベリー)

ブルーベリーとは、ツツジ科に属す、数種類あるベリー類の総称のことです。ブルーベリーには、大きく分けて、北アメリカや北欧で自生する”野生種”と、人工的に育てられた”栽培種”があります。アメリカでは”ビルベリー”と呼ばれることが多く、一般的に野生種のものを指しています。日本では、ブルーベリーといえば、見る健康を支えるサプリメントとして需要の多い成分として有名です。有用成分のアントシアニンは、ポリフェノールの仲間で、エイジングケアにも力を発揮します。ブルーベリーのサプリメントを摂る場合は、野生種から作られたものを選ぶとよいでしょう。

含有成分
アントシアニン

マカ

マカは、南米のアンデス地方の高原に自生しているアブラナ科の植物で、約2000年前のプレインカ時代から栽培されています。マカは、アンデス産の他の農産物に比べて栄養価が高いためスタミナ食として利用されてきました。このため、マカは別名”アンデス人参”とも呼ばれています。マカの有効成分は、主に球根状の根に多く含まれ、地元では、これを”おかゆ”に混ぜて食べることが多いようです。また、サプリメントやで利用するときは、マカの球根状の根を乾燥させ、すりつぶしたり、エキスを抽出したものが使われます。特に、日本やアメリカ、ヨーロッパなどでは、元気・滋養・スタミナ向上を目的にしたサプリメントの利用が多くなっています。

含有成分
ミネラル、タンパク質、アミノ酸

メリロート

メリロートは、ヨーロッパからアジアにかけて自生する植物で、日本名は”西洋エビラハギ”といいます。別名”スイートクローバー”とも呼ばれ、甘い香りが特徴のマメ科のハーブです。メリロートの歴史は古く、料理のスパイスとし、食用として使われていました。日本においては、ダイエットサポートなどで若い女性の間でも、愛用者が増えています。

含有成分
クマリン、サポニン、ケスセチン

ローヤルゼリー

ローヤルゼリーは、働きバチが花から集めてきたハチミツや花粉を、体内で分解、消化した結果作られる成分です。働きバチの唾液腺から分泌される乳白色の液体で、別名”王乳”とも呼ばれています。ローヤルゼリーは、女王バチだけが食べることができ、働きバチの食料はハチミツです。ローヤルゼリーを常に食べている女王バチは、働きバチに比べ5~10倍の寿命があり、体の大きさは約1.4~1.7倍ほどです。女王バチは子孫を増やすことが一番大切な役割りで、一日に約2000個もの卵を産み続けることができます。実は、生まれたてのハチの幼虫は、働きバチと女王バチの区別はありません。全てのハチの幼虫には、生後2~3日間だけローヤルゼリーが与えられます。しかし、その後は女王バチになる幼虫だけがずっとローヤルゼリーを食べ続けることができます。つまり、ローヤルゼリーが主食だと女王バチになり、ハチミツが主食だとオスのハチや働きバチになるのです。ちなみに、働きバチには生殖機能はなく、卵を産むことはできません。毎日、ハチミツや花粉を集めることが仕事で、まさに一生を働きずめで終えるのです。働きバチは、自分の体内で作ったローヤルゼリーをほとんど食べることもなく、ちょっとかわいそうな気もしますね。しかし、女王バチに十分な栄養を摂ってもらうことで、子孫を増やしているのです。

含有成分
アミノ酸、ビタミン