日本を代表するファストフード「おむすび」の魅力 | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2024.01.17
日本を代表するファストフード「おむすび」の魅力

おむすびの魅力

1月17日は「おむすび」の日です。

新米の季節でもない今、何故おむすびの日なのか…。
おむすびの日は、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災で、 被災地におむすびが届けられたことにちなみ制定されました。 被災地では、ボランティアによるおむすびの炊き出しにより、 多くの人々が助けられ励まされたと言います。 そうした助け合いの心、人と人との心を結ぶ「おむすび」にちなみ、 この日を記念日としたそうです。

和食の代表とも言えるおむすびは、手軽で便利なだけでなく、 健康面でも多くのメリットがあります。
そこで今回は、【健康面から見たおむすびの魅力】についてご紹介します。

食の欧米化や糖質制限ダイエットの影響などでお米離れが叫ばれる昨今ですが、 専門店が増えていたり、老舗のおにぎり屋さんに行列ができる等、 ニーズの高まりを見せています。 そんなおむすびの魅力を改めて考えてみましょう。


「おむすび」は和を代表する最強のファストフード


おむすび

冷めても美味しく食べられるおむすびはお弁当にもぴったり。 シンプルな塩むすびから、梅干し、鮭、昆布などの定番の物、 変わり種のものまで具材も形状も無限大。 作るのも簡単、携帯にも便利で片手で食べられる手軽さは、 まさに和を代表する最強のファストフードと言えるでしょう。

そんなおむすびは、健康の面でも多くのメリットがあります。


消化吸収が緩やかで腹持ちが良い


おむすびはお米を使った粒食なので、パンなどの小麦粉製品に比べて 消化吸収が緩やかで、血糖値を上げにくく、腹持ちが良いと言う特徴があります。

お米は糖質ですが、ご飯に含まれる糖質(デンプン)は、 糖質の中でも、血糖値の上昇スピードが緩やかな「多糖類」に分類されます。
甘い飲料や砂糖、はちみつ、果物などに代表される「単糖類」「二糖類」など、 体に吸収されやすく、肥満や糖尿病につながりやすい特徴のある糖類と比べ、 多糖類であるデンプンは、体に吸収されるまでに、 咀嚼や酵素による分解などの過程があるために、血糖値の上昇が緩やか。 その分太りにくいと言えます。


お米は良質な炭水化物であり重要なエネルギー源


「ダイエット中は糖質を控えているから」とお米を敬遠される人も多いかも知れません。 確かにお米の主成分はエネルギー源となる糖質です。 しかし、だからといってお米=太ると考えるのは間違いです。
むしろ極端な糖質制限は、メンタルの不調を招いたり、 初めは痩せるが後々太りやすい体に変化し、 リバウンドしやすくなるなどデメリットも多くあります。

お米は良質な炭水化物であり、重要なエネルギー源です。 余分な脂肪を燃焼させたり、筋肉を作るのにもエネルギーが必要です。
もちろん、食べ過ぎれば、糖尿病や肥満のリスクが高まりますが、 適切に取り入れれば、ダイエットに最適な食材と言えます。


自然と咀嚼が増える


つぶつぶとしたお米は、よく噛まないと飲み込みづらいことから、 自然と咀嚼回数を増やすことに繋がります。
咀嚼には、満腹感や満足感を高める効果や内臓脂肪を減らす働きがあるほか、 骨に刺激を与えて、丈夫な骨を作る働きなど様々なメリットがあります。


冷えると増えるレジスタントスターチ


おむすびは、ホカホカの出来立てを食べる場合もありますが、 多くの場合、作り置きやお弁当などで冷めた状態で食べることが多いと思います。 ご飯が覚めると、炭水化物の一部が食物繊維に似た働きをする 「レジスタントスターチ」(難消化性デンプン)に変化します。

おむすびを冷えた状態で食べることで、 このレジスタントスターチの働きにより消化吸収が緩やかになり、 血糖値の上昇を抑え肥満を予防するほか、より腹持ちが良くなります。 減量時において空腹感からくるストレスを軽減したり、 余計な食欲を抑制し食べ過ぎを防ぐなど、多くのメリットが得られます。

また食物繊維と同じ働きをするレジスタントスターチは、腸活にも役立ちます。 腸の蠕動運動を促し、便通を促す効果があり、腸内環境の改善にも有効です。
同じご飯を食べるなら、出来立て熱々のご飯よりも、 冷えた状態で食べるおむすびの方が、腸活やダイエット効果も高いと言えます。

尚、食物繊維の摂取量を増やすと言う意味では、 白米よりも、玄米や雑穀米、もち麦の混ざったものなどを選ぶと、 より食物繊維の摂取を増やすことができます。 もし苦手でなければ、こうした穀物を選んでみるのも良いでしょう。


食事量のコントロールがしやすい


おむすびは、自分で握れば大きさを調節できるので、 食事量のコントロールがしやすくなります。
外食や外で買ったお弁当などに入っているご飯は、 茶碗の大きさも盛り方もバラバラ、お弁当の大きさも様々で、主食の量が把握しにくく、 ついつい食べ過ぎてしまうこともあるのではないでしょうか。

その点、適量のご飯を握ったおむすびならば食べ過ぎを防ぎやすくなります。
減量中などで食事量のコントロールが大切になる場合には、 ご飯の量を把握しやすいおむすびを活用してみましょう。


相棒の海苔でバランスアップ


おむすびの相棒と言えば海苔が欠かせませんよね。
海の恵みがたっぷりの海苔には、ビタミンミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。 糖質や脂質の分解を助ける働きをするビタミンB1やB2を始め、 不足しがちな栄養素である鉄や亜鉛、カルシウム、 タンパク質などが含まれており、 糖質がメインとなるおにぎりの栄養バランスを高めてくれます。


この様に、お米から作られるおむすびには、健康面でも様々なメリットがあります。
もちろん、糖質主体の食べ物なので食べ過ぎには注意が必要ですが、 大事なことは、お米を控えることではなく、どのように食べるかなのです。


おむすびパワーを元気な毎日に役立てよう


おむすび

食の欧米化や近年の糖質制限ダイエットブームなどの影響から、 国内ではお米の消費量が減っているとされます。 しかし、美味しく手軽で体にも良いおむすびは、和食人気の高まりと共に、 今海外でも密かにブームになっており、そのヘルシーさや魅力が改めて注目されています。

人が握ったおむすびは美味しく感じられますが、 そこには握った人の愛情が感じられると言った心理的な効果が働くのだと思います。 そうした人と人の結び付きを感じる身近な食べ物「おむすび」。 日本人のソウルフードであるおむすびを食生活に活用して、 お米のパワーを元気な毎日に役立てみてはいかがでしょうか。