
ここ数年、キッチンに“せいろ”がある風景が当たり前になりました。SNSを開けば、湯気の立つ蒸し野菜やふっくらした鶏肉が並び、「蒸すだけ」というシンプルさが支持を集めています。
見た目のおしゃれさや手軽さが注目されていますが、実はこの蒸し料理、「春の体づくり」という視点から見ても理にかなった調理法なのです。
そこで本日は、
【花粉に負けない体づくりをサポートする「腸活×せいろ蒸し」】についてご紹介します。ぜひ、毎日の食卓に取り入れるヒントにしてみてください。
なぜ春は“腸”を意識したいのか

春は寒暖差や気圧変動が大きく、自律神経が乱れやすい季節です。さらに花粉という外的刺激が加わり、体は思っている以上にストレスを受けています。
体のコンディションを支える重要な存在のひとつが「腸」。腸は栄養を吸収するだけでなく、体全体のバランス維持に関わる器官でもあります。だからこそ、春は腸にやさしい食事を意識したいところです。
蒸し料理は、余分な油を使わず、素材の水分でふっくら加熱する調理法。揚げ物や炒め物に比べて消化にやさしく、胃腸への負担を抑えやすいのが特長です。
蒸すことで得られる3つのメリット
1.栄養素を逃しにくい
ゆでる調理法では、水に溶けやすい栄養素が流れ出てしまうことがあります。蒸す調理は水に直接触れないため、野菜の持つ栄養を比較的キープしやすいのが特徴です。
ブロッコリーやにんじん、きのこ類などを蒸すと、色も鮮やかで甘みもぐっと引き立ちます。「味が濃く感じる」という人が多いのはそのためです。
2.体を冷やしにくい
春は暖かく見えて、実はまだ体が冷えやすい時期。冷たいサラダよりも、温かい蒸し野菜のほうが胃腸への刺激は穏やかです。
温かい食事はほっとするだけでなく、リラックスにもつながります。緊張状態が続きがちな季節だからこそ、“温かい一皿”を意識したいところです。
3.味覚が整いやすい
蒸し料理はシンプルな味付けで十分おいしく感じられます。素材の甘みやうまみを感じやすくなるため、自然と濃い味を求めにくくなります。結果として塩分や脂質を摂りすぎにくくなり、体全体のバランスを意識しやすくなります。
花粉シーズンにおすすめの蒸し食材
・ブロッコリー
・れんこん
・キャベツ
・鶏むね肉
・鮭
・きのこ類
そして春ならではの食材もぜひ取り入れてみてください。
・新玉ねぎ
・菜の花
・アスパラガス
・春キャベツ
・スナップえんどう
・たけのこ
新玉ねぎはオリゴ糖を含み、腸内環境を意識したい時期にうれしい食材。菜の花やアスパラガスは、春特有のほろ苦さがあり、季節の変わり目にぴったりの味わいです。春キャベツはやわらかく甘みが強いため、蒸すだけで十分ごちそうになります。
ポイントは「野菜+たんぱく質」を一緒に蒸すこと。野菜だけでなく、鶏むね肉や鮭、豚しゃぶ肉などを組み合わせることで、満足感と栄養バランスの両方が整います。
せいろに並べて10〜15分蒸すだけ。余分な油を使わず、素材の水分でふっくら仕上げることで、体にやさしい一皿が完成します。
まずはポン酢やごまダレ、オリーブオイル+塩少々など、できるだけシンプルに。味付けを濃くしすぎず、素材本来の甘みや香りを感じることがコツです。
そして、ここからさらに一歩踏み込むなら…腸活を意識した“発酵タレ”という選択もあります。
腸活せいろにプラスしたい発酵タレ実践レシピ

蒸すだけでも土台は整いますが、腸活を意識するならさらにひと工夫。発酵食品やオリゴ糖をタレに加えるのもオススメです。
味噌、塩麹、醤油麹、ヨーグルト、キムチなどの「発酵食品」、はちみつ、てんさい糖などの「オリゴ糖」を少量加えることで、腸内細菌のバランスを意識した食事になります。
春の腸活 せいろ蒸し 実践レシピ3選
● 味噌ごま腸活ダレ
【具材】春キャベツ、新玉ねぎ、にんじん、しめじ、鶏むね肉
【タレ】味噌大さじ1+すりごま大さじ1+酢少々+はちみつ少量+オリーブオイル少々+すりおろし新玉ねぎ
(春キャベツと新玉ねぎは、冬に溜まりやすい脂質代謝を助け、腸の動きを穏やかに促します。)
● レモン麹ハーブソース
【具材】アスパラガス、スナップえんどう、ブロッコリー、鮭、まいたけ
【ソース】無糖ヨーグルト+塩麹+レモン汁+オリーブオイル少々+乾燥バジル(またはパセリ)
(さっぱりとした味わいで、爽やかな春にぴったり。春に多い自律神経の乱れをやわらげ、腸の過敏状態を落ち着かせます。)
● 梅しそポン酢だれ
【具材】豚しゃぶ肉、もやし、ニラ、えのき + 水菜
【タレ】ポン酢+たたき梅+刻み大葉+ごま油少々
(春の胃腸疲れや花粉時期のだるさを軽減し、食欲が落ちる時期にも食べやすくなります。)
忘れがちな“咀嚼”という腸活
意外と見落とされがちなのが、咀嚼回数。咀嚼を意識的に増やすことも、立派な腸活の要素です。
やわらかい蒸し野菜でも、あえて少し歯ごたえを残すことで自然と噛む回数が増えます。
よく噛む→唾液分泌が促される→消化を助ける→腸への負担が軽減しやすい
ひと口30回を目安に、ゆっくり味わう。それだけで食事の質は大きく変わります。
続けられることが何よりも大切
腸活は、特別な食材や難しい健康法がなくても始められます。
切って並べて蒸すだけ。味付けはシンプルに。温かいうちに、ゆっくり噛んで食べる。それだけで、体は少しずつ整っていきます。
花粉の季節を快適に過ごすために必要なのは、がんばりすぎることではなく、毎日続けられるやさしい習慣。ぜひ、ホワホワと優しい湯気の立つせいろ料理から、春の体づくりを始めてみませんか。