
2月に入ったばかりなのに、「もう鼻がムズムズする」「目がかゆい」「なんとなく顔まわりが不快」そんな“花粉センサー”がすでに反応している方も多いのではないでしょうか。
実際、この時期になると毎年のように「まだ本格的に飛んでいないはずなのに、もう症状が出ている」という声をよく耳にします。
一方で、こんな不思議な話もあります。去年はあんなに大変だったのに今年は平気。同じように対策しているのに、年によって症状の重さがまったく違う。
花粉症は「体質」と言われますが、同じ人なのに“年ごとに違う”のはなぜなのでしょうか。
そこで本日は、
【花粉症の症状が年によって変わる理由】についてご紹介します。
ぜひご自身の体調を振り返りながら読んでみてくださいね。
花粉量だけでは説明できない「症状の差」

ニュースではよく「今年は花粉が多い」「少ない」「例年の何倍もの飛散量」といった予報が出ます。
もちろん花粉量は影響します。しかし、実はそれだけでは症状の強さは決まりません。同じ地域で同じ空気を吸っていても、強く反応する人と、ほとんど気にならない人がいます。
これは、花粉の量の問題だけでなく、体が花粉にどれだけ反応しやすい状態になっているかが関係しているためです。
花粉症の症状は、花粉そのものではなく、花粉に反応して体内で放出される「ヒスタミン」という物質によって起こります。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、皮膚の違和感。これらはすべて、体の防御反応です。
つまり花粉症は「花粉が多いから起きる」だけではなく、体の反応が強いときに起きやすいのです。
「今年の体」は去年と同じではない
私たちは毎年、同じ状態で春を迎えているわけではありません。
・睡眠不足が続いている
・仕事や人間関係のストレスが多い
・夜更かしが増えた
・冷えや疲労が抜けていない
こうした状態が続くと乱れやすくなるのが自律神経です。
自律神経は、体温調節・血流・免疫バランスなど、体の「守る力」の調整役でもあります。
このバランスが崩れると、本来は過剰に反応しなくてよい刺激に対しても、敏感に反応するようになります。
つまり花粉に反応しているのではなく、”反応しやすい体の状態になっている”ともいえるのです。
「今年はやけに早くから反応する」と感じる年は、実は花粉の問題というより、体の回復力が落ちているサインであることも少なくありません。
腸の状態も大きく関係している

もうひとつ重要なのが腸内環境です。
腸は食べ物を消化するだけの場所ではなく、体の免疫機能の多くが関わる場所と考えられています。
・甘いものや小麦が増えていた
・外食や加工食品が続いていた
・胃腸の調子が不安定だった
・冬に運動量が減っていた
こうした状態が続くと、体のバランスが乱れやすくなります。
特に冬は「寒さ → 血流低下 → 胃腸の働き低下」が起こりやすい季節。春先に症状が強く出る人ほど、振り返ると冬の生活が乱れていた、というケースは少なくありません。
本格飛散前から反応する理由
「まだ飛んでいないのに反応する」これは気のせいではありません。花粉は、ニュースで言われる“本格飛散”の前から、実は少量ずつ空気中に存在しています。
さらに乾燥した空気や寒暖差は、鼻や目、皮膚の粘膜を敏感にします。すると体は「刺激が入ってきた」と判断し、早い段階から防御反応を始めます。
鼻や目だけでなく、まぶたの違和感や頬のかゆみ、顔のピリつきといった“肌症状”として現れる人も多いのがこの時期の特徴です。
花粉症対策は「抑える」だけでは足りない

花粉症というと、どうしても、マスク、メガネ、薬といった外側の対策に意識が向きます。もちろんこうした対策も大切です。しかし、それと同じくらい重要なのが、体のコンディションです。
・十分な睡眠がとれているか
・体を冷やしていないか
・胃腸が疲れていないか
・疲労が蓄積していないか
この積み重ねが、「症状が出るかどうか」ではなく「どの程度反応するか」を左右します。
毎年違うのは自然なこと
症状が強い年があると、「体質が悪化したのでは」と不安になりますよね。でもそれは、弱くなったわけではありません。
体は毎年、違う生活、違う疲労、違う環境の中で春を迎えています。つまり花粉症の変化は、体の調子を教えてくれる“季節の体調計”のようなものでもあります。
今年すでに花粉センサーが反応している方も、毎年悩まされている方も、まずは今の自分の状態を見直すことから。
花粉の季節をラクに過ごすヒントは、意外と外の対策だけではなく、日々の体の整え方の中にあるのかもしれません。ぜひ、春を迎える準備を、体の内側から始めてみてくださいね。