
乾燥が気になるこの季節…「肌がムズムズする」「掻いていないのに赤くなる」「保湿しても、なんだか追いつかない」そんな”冬特有のかゆみ”に悩む方はとても多いですよね。
空気が乾燥すると、肌表面の水分が奪われやすくなり、外部刺激から守る働きが弱まりやすい状態になります。その結果、衣類のこすれやちょっとした刺激にも反応しやすくなり、かゆみとして感じやすくなることがあるのです。
多くの場合、真っ先に思い浮かぶ対策は「とにかく保湿」ではないでしょうか。
もちろん、保湿はとても大切です。しかし実際には、乾燥かゆみが出やすい人ほど、肌だけでなく、体の“内側”の状態が影響していることも少なくないのです。
そこで今回は、
【塗るケアだけに頼らず、体の中からコンディションを整えるヒント】についてお届けします。冬の乾燥かゆみが気になる方は、ぜひ対策のヒントに役立ててみてくださいね。
冬の乾燥かゆみは「肌だけの問題」ではない
肌は、体の一番外側にある臓器。つまり、体の内側の状態が表に出やすい場所でもあります。
冬は特に、空気の乾燥、寒さによる血行の低下、冷たい飲食物や偏った食事、年末年始の生活リズムの乱れなどが重なりやすい季節。これらが続くと、肌のうるおいを支える土台そのものが揺らぎやすくなると考えられています。
「ちゃんと塗っているのに…」と感じる場合、それはケア不足ではなく、方向が少し違うだけかもしれません。
乾燥しやすい人に共通しやすい「内側の傾向」

一般的に、冬の乾燥かゆみが出やすい方には、次のような傾向が重なりやすいと言われています。
・体が冷えやすい
・お腹の調子が安定しない
・疲れやすく、回復に時間がかかる
・水分をあまり摂らない
・たんぱく質や脂質を控えがち
特に見落とされやすいのが、「栄養が足りていないわけではないが、偏っている」状態です。
肌は、「余った栄養でつくられる」と言われることもあるほど、後回しにされやすい場所です。日々の食事でしっかりと栄養を補い、体の土台からケアしていくことが重要です。
内側からのケアで意識したい3つのポイント
1.たんぱく質は「肌の材料」
肌の土台となる成分は、主にたんぱく質です。たんぱく質が不足すると、うるおいを保ちにくい、刺激を感じやすい、回復に時間がかかる。この様な状態につながりやすいため、十分に補うことが大切です。
【たんぱく質の摂取におすすめの食品】
・鶏肉(特にもも・ささみ)
・魚(鮭、鯖、いわしなど)
・卵
・大豆製品(豆腐、納豆)
タンパク質はこまめに補うことが重要なので、一回の食事で量を増やすより、毎食少しずつでも取り入れることがポイントです。
2.良質な脂質は「うるおいの味方」
脂質=太る、と思われがちですが、肌のしっとり感を支えるためには欠かせない栄養素です。極端に控えていると、肌がカサつきやすくなることもあるため、適度に補う必要があります。
【良質な脂質を取り入れやすい食品】
・オリーブオイル
・えごま油、亜麻仁油(加熱せずに)
・ナッツ類
・青魚
青魚の摂取を増やしたり、良質なオイルを食事に「ちょい足し」するだけでもOKです。サラダや納豆、味噌汁に少量加えるだけでも十分に補うことが出来ます。
3.ビタミン・ミネラルは「縁の下の力持ち」
冬の肌を内側から支えているのは、実はビタミンやミネラルといった、目立たないけれど欠かせない存在たち。
肌にうるおいを与える栄養も、一つだけで働くことはほとんどありません。それぞれが役割を分担し、助け合いながら、はじめて“肌のコンディション”として表れてきます。
冬に特に意識したいのは、巡りを支えるビタミンB群、肌の土台バランスを整えるビタミンA・C・E、そして、栄養を肌へ届けるために欠かせない亜鉛や鉄。
【ビタミンやミネラルの摂取におすすめ食材】
・緑黄色野菜(かぼちゃ、にんじん、ほうれん草)
・海藻類
・きのこ類
・貝類
「毎日完璧」を目指さなくて大丈夫です。たとえば、食事に赤、黄色、オレンジ、緑と、彩りを増やす。お味噌汁にわかめやきのこを足すだけでも、ミネラルや食物繊維が補えます。今日足りなかったものは、明日や明後日で補えばいい。一週間単位で整える意識が続けやすさのコツです。
忘れがちな「水分」と「温度」

冬は喉が渇きにくく、気づかないうちに水分摂取量が減りがち。体の巡りが滞ると、肌までうるおいが届きにくくなるため、適度な水分補給が不可欠です。
水分はこまめに少量ずつ補い、冷たい飲み物ばかりにせず、温かい飲み物で巡りを良くする対策を心掛けましょう。
これだけでも、体の内側の環境は変わりやすくなります。
内と外の両面から肌本来のバランスを整えよう
冬に乾燥かゆみが出るのは仕方がない、当たり前、と思われる方も多いかも知れません。しかし、乾燥かゆみは「我慢するもの」でも「体質だから仕方ないもの」でもありません。
・保湿で外から守る
・食事と習慣で内側を整える
この両方がそろって、肌は本来のバランスを取り戻しやすくなります。
肌の変化は、体からの小さなサインかもしれません。今年の冬はぜひ、「何を塗るか」だけでなく「何を食べて、どう巡らせるか」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。