「夏バテと免疫低下の関係」隠れ栄養失調に注意しよう | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2025.08.27
「夏バテと免疫低下の関係」隠れ栄養失調に注意しよう

夏バテと免疫低下の関係

猛烈な残暑が続いていますね。ようやくお盆を過ぎても「まだまだ夏は終わらない」と実感している方も多いのではないでしょうか。

体力を削られるような暑さに加えて、今年はまた新たなコロナ変異株の流行も報じられています。これまでと比べて「のどの強い痛み」や「長引く咳」が出やすいとも言われ、発熱が軽くても体のだるさや頭痛が強く出るケースもあるようです。

特に夏の暑さで体力が落ちていると、感染後の回復が遅れたり、思わぬ不調を引きずることもあるため油断は禁物です。

そうした状況下で、やはり気になるのは「体調を崩さないための備え」ですよね。そこで本日は、残暑の今特に注意したい「夏バテと免疫低下の関係」についてご紹介します。ぜひ、生活の中で意識し、元気な毎日に役立ててみてくださいね。


夏バテの正体は「隠れ栄養失調」


夏バテというと、「だるい」「食欲がない」「頭が重い」といった症状を思い浮かべる方が多いと思います。こうした不調は、猛暑や冷房による自律神経の乱れに加えて、「栄養不足」がじわじわと関わっている場合があります。

夏はどうしても食欲が落ちやすく、さっぱりした素麺や冷たい飲み物ばかりで済ませてしまうことも多いですよね。ところが、こうした食生活が続くと、気づかないうちに、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足 していきます。

これが「隠れ栄養失調」と呼ばれる状態。お腹は満たされていても、体の機能を維持する栄養素が足りていないのです。


免疫力は「栄養」で支えられている


バランスの良い食事

ここで忘れてはいけないのが、免疫力の基盤もまた「栄養」であるということです。免疫細胞をつくるのはたんぱく質、そしてその働きを助けるのはビタミンやミネラルです。つまり、夏バテで栄養が不足すると、そのまま免疫のパワー不足につながってしまいます。

「最近風邪をひきやすい」「口内炎が治りにくい」「疲れが抜けない」この様なお悩みはありませんか?これらは、栄養と免疫がダウンしているサインかもしれません。

そして、このタイミングでコロナ変異株の流行。免疫力が落ちている状態は、まさに感染症にかかりやすい条件が揃ってしまっていると言えるのです。


水分補給だけでは足りない


残暑の今、「脱水症状を避けるために水をしっかり飲んでいます」という方は多いでしょう。水分補給はもちろん大切なのですが、水分だけでは不十分です。汗とともにナトリウムやカリウムなどの電解質が失われるため、ミネラル不足に陥りやすいのです。

実は、体内の水分バランスや神経・筋肉の働きを整えているのもミネラルです。ミネラルが不足すると、だるさや頭痛、集中力の低下を引き起こします。

「水は飲んでいるのに疲れが取れない」と感じるときは、もしかすると水分ではなく電解質不足かもしれません。


残暑バテを防ぐ「食べ方の工夫」


健康的な食事

では、具体的にどんな食事が残暑の体を助けてくれるのでしょうか。以下に、残暑バテを防ぐ食べ方の工夫をご紹介します。


たんぱく質をしっかり確保


鶏むね肉、卵、大豆製品、魚など、消化の良いたんぱく質をこまめに取り入れましょう。
たんぱく質は免疫細胞の材料になります。


ビタミンCとEで抗酸化ケア


強い紫外線と暑さで体は酸化ストレスを受けています。抗酸化力に優れたビタミンCやEを積極的に補いましょう。
ピーマン、ゴーヤ、トマト、ナッツ類がおすすめです。


発酵食品で腸を整える


免疫の7割は腸に存在すると言われます。納豆、ヨーグルト、キムチなどの発酵食品で腸内環境を整えることが、感染症予防にもつながります。


温かい汁物を取り入れる


冷たい飲み物や食事で冷えた腸を、味噌汁やスープでリカバリーしましょう。
温めることで腸が活発になり吸収力も高まります。


水だけでなく電解質も意識


高温多湿な状況下では、水だけでは体がうまく潤わないことがあります。
そんなときは、経口補水液や無糖の麦茶に少し塩を加えたもの、果物を使ったフルーツウォーターなど、水分+ミネラルを意識した飲みものを選ぶのがおすすめです。


自律神経を整える「生活習慣」


ストレッチ

栄養と並んで大切なのが、自律神経のバランスです。自律神経は猛暑と冷房の激しい温度差で乱れやすく、免疫低下を招く大きな原因になります。

クーラーの設定は外気との差を5℃以内にする。寝る前のスマホを控え、睡眠の質を確保する。軽いストレッチや深呼吸でリラックスを心掛ける。こうした小さな工夫が、体のリズムを整え、免疫力を支えてくれます。


「今」のケアが秋冬の体を守る


残暑の疲れや栄養不足は、秋以降に「抜けない疲れ」「肌荒れ」「風邪をひきやすい」といった形で表面化します。つまり、今のケアが秋冬の体調を左右するのです。

今年は特に、コロナ変異株をはじめとした感染症の流行が懸念されています。夏バテで体を消耗させたまま秋を迎えるのは、まさにリスクを高める行為。だからこそ、残暑のいまこそ「栄養」と「免疫」を意識したケアが欠かせないのです。


残暑厳しい今こそ食事や生活を見直そう


猛烈な暑さに耐え抜いてきた私たちの体は、思っている以上に疲れています。「食欲がないから…」「冷たいものがラクだから…」とつい流してしまう日々の選択が、知らず知らずのうちに免疫力を削っているかもしれません。

残暑の今こそ、食事や生活を見直して、体をいたわってあげてください。その積み重ねが、これからの季節を健やかに過ごすための何よりの備えになります。