体温め食材「生姜」の効果的な活用法 | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2023.11.23
体温め食材「生姜」の効果的な活用法

生姜

紅葉が色付き、寒さが一層厳しく感じられるようになりました。 体が冷えると、肌トラブルをはじめ、 肩こりや腰痛など、様々な不調が起こりやすくなります。 中からも外からもしっかりと冷え対策を施し、冬の寒さから身を守りましょう。

”冷え対策”として効果のある食材と言えば…やはり「生姜」が有名ですよね。 昔から「風邪をひいたらしょうが湯を飲め」と言われるほど、 生姜の温め効果や殺菌作用は広く多くの人々に認知されてきました。 スーパーで手に入る身近な食材である生姜は、 寒い冬をホットに過ごす為のマストアイテムです。 上手に食事からとり入れて、冷え対策に活用しましょう。

そこで今回は、体温め食材の代表選手、【生姜の効果的な活用法】をご紹介します。
冷えは万病の元とも言われます。寒さが厳しくなり、 風邪やインフルエンザが気になるこの時期の免疫対策としても、是非役立ててみて下さい。


生姜は体温め食材の代表選手


冷え性

昔から香辛料や生薬としても重用されてきた「生姜」(しょうが)。
生姜には、体に有効な成分が豊富で、冬場の冷え対策としても大変有効です。 香りの成分で、抗酸化作用があるショウガオールや、 辛み成分で強い殺菌作用があるジンゲロール。 これらはどちらも体を温める成分で、冷え対策に効果を発揮してくれます。

しかし、生姜の体温め作用は、調理法によって効果が変わることをご存知でしょうか?
生姜は、生のものと、乾燥させたり火を通したもので、体への働きがまるで違うものになります。 冷え対策として効果的に役立てるためにも、その働きや違いについて理解しておきましょう。


生姜の有効成分「ショウガオール」と「ジンゲロール」


香りと辛味の成分で、体を中から温めてくれる生姜は、 寒い時期の冷え性対策にもってこいの食材です。 そんな生姜を効果的に利用するには、生姜に含まれる有効成分である 「ショウガオール」と「ジンゲロール」の働きやその違いを理解する必要があります。

名前の響きは似ていますが、これらは全く別の成分で、働きも異なります。


『ジンゲロール』


生の生姜に多く含まれる辛味成分「ジンゲロール」には、 新陳代謝を活発にして血行を良くする働きがあります。 また強い殺菌作用や発汗作用による解熱効果もあるため、風邪の予防やひき始めにも有効です。

しかし、一時的に体が温まりますが持続しないのが難点です。
ジンゲロールは手足などの末端を温める作用がありますが、 解熱効果があることからも分かるように、体の深部の体温が奪われてしまう場合もあります。
体の深部の熱を冷まし、末端を温めると言う意味では、夏の冷え対策にお勧めです。


『ショウガオール』


一方、乾燥させたり熱を加えた生姜には、 ジンゲロールが変化した「ショウガオール」が多く含まれます。 ショウガオールは高温になるほど増えるとされ、 その量は生の生姜と比べて30倍以上にもなります。

香り成分であるショウガオールは、 活性酸素の除去に有効な抗酸化作用があり、エイジング対策に効果的です。 抗炎症作用もあり、関節痛の緩和にも役立つことが知られています。 また胃腸を刺激して血流を促進させ、体の深部からじわじわ温める作用があり、 冷えの改善や予防、美肌やダイエット、免疫力アップにも効果的です。

他にも、冷えが原因となるむくみや生理痛の緩和、膀胱炎などにも有効とされます。


冷え対策には「ショウガオール」が有効


ショウガオール

つまり、どちらも体を温める作用はありますが、 根本的な冷え対策として取り入れる場合には、生姜は生のまま食べるよりも、 乾燥させたものや火を通したものを取り入れるのが有効であると言えます。

生姜はお肉料理に一緒に使用することで、脂肪の消化を助けたり、 肉を柔らかくして美味しくする作用もあります。
1度に大量には食べられませんが、こまめに取ることで冷えを予防してくれます。 魚や肉などの煮物に加えたり、スープやカレーなどに加える、 冬に恋しくなるホットドリンクに加えて飲むなどして効果的に活用しましょう。


レンチンで簡単!生姜のオススメレシピ「ドライ生姜」


ドライ生姜

生姜のオススメレシピとして「ドライ生姜」をご紹介します。
生姜の有効成分がぎゅっと恐縮されたドライ生姜は、自宅でも簡単に作ることができます。 冷え対策としてとても効果的ですので、是非お時間があれば作ってみてはいかがでしょうか。


1:生姜を薄くスライスし、キッチンペーパーなどで表面の水気を切っておく

2:耐熱皿にクッキングシートを敷き、
  その上に薄くスライスした生姜を重ならないように並べて
  レンジで乾燥するまで加熱する(様子を見ながら5分程度)

たったこれだけで完成です。外で天日干しにして作っても良いですが、 レンジで作れば時短になりオススメです。 これを市販のペットボトルのお水などに加えれば、 自家製の体温めドリンクが完成。そのまま持ち運ぶことも出来て便利です。
煮込み料理などにちょっと加えるのにも便利ですし、 フードプロセッサーでパウダー状にしてもまた使い道が広がります。

ドライ生姜は一度作っておけば保存も利くので色々活用してみてください。


生姜の作り置きメニューも常備しておくと便利


寒くなるこの時期は、冷え対策メニューとして、 生姜を使った常備菜を作り置きしておくのも便利です。

例えば、千切りにした生姜をきのこと一緒に炒めたものや、 ひき肉と味噌と一緒に炒めて肉味噌にする、肉団子にして冷凍するなど、 一気に作って作り置きしておけば、 メニューが足りない時にプラス一品出来て便利です。 品数が増えればバランスアップにも繋がりますし、 冷蔵庫に余りがちになる生姜も、余すことなく使い切れて無駄がありません。

皮を剥いて使うならば、皮の部分をドライ生姜にして使っても良いですね。 作り置きを活用して、生姜のぽかぽか効果を冬の食卓に役立てましょう。


ニンニクやニラと合わせて温め効果UP


アリシン

ニンニクやニラに含まれるイオウ化合物「アリシン」には、 血行促進効果があります。生姜と合わせて食べることで、血行をより良くし、 体温め効果が更に高まります。餃子やお鍋など、食べ合わせも意識してみましょう。


体温め食材「生姜」を冷え対策に役立てよう


「冷えは万病の元」と言われるように、体の冷えは美と健康の大敵です。 体が冷えて代謝が下がれば、体の隅々に栄養が届きにくくなり、 肌トラブルや免疫の低下など様々な悪影響を及ぼしやすくなります。

漢方薬としても重宝される生姜は、冬に打ち勝つ素晴らしいパワーを秘めています。
防寒具で外から温めることも大事ですが、もっと大切な事は”体の内側から温めること”。 寒い冬を溌溂と過ごすためにも、生姜を有効活用して冷え対策に繋げましょう。