舌の位置は正しい場所にありますか? | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2021.01.13
舌の位置は正しい場所にありますか?

低位舌

舌の置き場所を意識したことがありますか?

「舌の置き場所なんて全く意識したことがない」 「考えたこともなかった」と言う方も多いかも知れませんね。 しかし、舌の位置を正しいポジションに置くことはとても重要です。 と言うのも、意外なことに、私たちの美容や健康を 舌の置き場所によって左右することがあるからです。


低位舌(ていいぜつ)


『低位舌(ていいぜつ)』をご存知でしょうか?

低位舌とは…その名の通り、舌が通常あるべきポジションよりも 低い位置に置かれている状態のことを言います。
先天性の病気が原因になっている場合もありますが、 最近ではマスクが手放せない生活により 口元の筋力が弱まることで、低位舌になる人が増えています。

低位舌は口まわりの筋力の低下を招き、 法令線やマリオネットラインなどの老け顔の原因を作るほか、 気になる口臭の原因や感染症にかかりやすくなるなど、 私たちの美と健康に様々なリスクを与えます。

普段、舌が下顎のほうに垂れていたり、口呼吸になっている、 また舌の側面がギザギザと波打った形になっている様であれば要注意! 低位舌の可能性がある為、早めの対策が必要です。

そこで今回は、【低位舌のリスクと 改善の為の舌トレーニング術】をご紹介します。

マスク生活が当たり前になった今、低位舌は誰もが陥る危険性があります。
健やかな日々を脅かす低位舌について知り、 美と健康に関わる様々なリスクの回避に役立てましょう。


低位舌による様々なリスク


低位舌

舌が本来あるべき場所ではなく下顎側に力なく落ちている状態だと、 私たちの美容や健康にどのような悪影響を及ぼす恐れがあるのでしょう?

低位舌になると、舌が気道を圧迫し呼吸がしずらくなります。 呼吸がしずらくなると、鼻呼吸では苦しいので口呼吸になりやすくなり、 唇や口元が荒れがちに。 また、口の中が乾くドライマウスになりやすくなり、 唾液が減ることで口臭の原因になる他、虫歯、歯周病を引き起こす原因にもなります。

唾液は菌やウィルスなどの外敵から身を守る重要な免疫システムであるため、 ドライマウスになることで抵抗力が弱まり、感染症にもかかりやすくなります。

また、気道の圧迫により、睡眠中のいびきや 睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因にもなり、 活舌の悪さにも繋がる場合があります。

そして、舌の奥にある筋肉が緩み全体的に下がることで、 口元の緩みに繋がり、法令線やマリオネットライン、 二重あごなど顔の下半分の老化を進めるなど、 全身の健康と美容にまで広範囲で悪影響を及ぼす恐れがあります。


低位舌の特徴


低位舌の特徴としては…

低位舌の場合、舌が下の前歯の裏側を常に押し付けている状態になるため、 舌の側面に歯形が付きギザギザになっていることが多く見られます。
舌を「ベー」っと出し鏡に映してみた時に、 舌の形がギザギザとした形になっていた場合は低位舌の可能性があります。

他にも、
・常に上顎と舌の間に空洞がある
・口呼吸になっていることが多い
・口が乾きやすい
・呼吸が浅いと感じる
・口元やあごの緩み、たるみが気になる
・法令線やマリオネットラインなど、口元の深いシワが気になる
・発音や滑舌が悪い気がする
・いびきをかく

こうした症状に当てはまっていた場合、低位舌になっているかも知れません。
もし心当たりがあれば以下を参考にして、 舌を常に正しい位置に収納できる様対策に乗り出しましょう。


低位舌の改善・対策の為のトレーニング


舌

鼻呼吸を意識


マスクで口元が覆われていると、鼻で呼吸をするのがしづらく、 無意識に口呼吸になりがちです。 口呼吸によっていつも口をぽかんと開けている状態になっていると、 舌の筋力が弱まり低位舌の原因になることから、 まずはマスク着用でも、しっかり鼻呼吸を行う意識を持つことが大切です。


舌を常に正しいポジションに置く


その上で、本来舌があるべき正しいポジションは上顎側です。 舌の先端が上の前歯の付け根の部分(スポットと言われる場所)にあたり、 舌全体が上顎の天井にぴったりついている状態が正しい位置となります。

舌が正しいポジションに収まってあれば、 口は閉じられ、呼吸は自然に鼻から行われやすくなります。 普段からこの正しい位置に舌を置いておくことを意識し、 鼻呼吸を心掛けることが、低位舌改善の第一歩です。
まずはここから対策として取り組んでみましょう。

ちなみに、鼻腔内にはほこりなどを取り除く鼻毛や、 空気中の湿度や温度をコントロールする副鼻腔と呼ばれる空洞があり、 鼻呼吸をするだけで菌やウィルスなどの外敵への抵抗力が増します。


低位舌改善『舌トレーニング』


加えて、舌は筋肉から出来ているため、使わなければ衰えるし、 逆にトレーニングを行うことで鍛えることが出来ます。
身体の筋トレ同様「舌トレーニング」を日課にして、 舌の筋力強化から低位舌改善に繋げましょう。
舌のトレーニング方法としては…


舌で上顎の天井をプッシュ


舌で上顎の天井を押すようにすると、 舌の筋肉が鍛えられ低位舌の改善に効果的です。 上顎をバーベル代わりにして舌でプッシュプッシュ! いつも意識して押し上げてみましょう。


舌を限界まで突き出し大きく動かす


また舌を思いっきり「ベー」と突き出し、右左に大きく動かす。 ぐるりと大きく円を描く様に動かす運動を、 毎日朝晩2〜3分づつでも行うと良いでしょう。

トレーニングの際は、舌が疲労し、 口元や首元がポカポカ暖かくなる位行うのがポイントです。
しっかり疲労させることで筋力の強化に繋がります。


会話や歌で口元の筋肉を鍛える


またなるべく人と会話をし、口元の筋肉を鍛えることも効果的です。

コロナ渦で人との会話が難しい場合は、 家でテレビから流れるニュースを同じ様に口に出して言ってみる。 歌を歌うなどでも効果があるので是非取り入れてみましょう。

アナウンサーの様に口をよく動かしハキハキ話す、 オペラ歌手の様に大きく口を開けて表情豊かに歌うとより効果的です。


ガムを使った舌トレーニング


ガムを噛むトレーニング方法も低位舌の改善に有効です。 ガムを舌で丸めたり、上顎にくっつけて押し広げるなど、 ガムを使って舌のトレーニングができる為こちらも習慣にすると良いでしょう。


舌を使ったほうれい線伸ばし


他にも、法令線を口の中から伸ばすように、 舌でアイロンをかけるイメージでぐいぐいと押すトレーニングもお勧めです。
マスク生活で口元が隠れている為、いつでもどこでも取り組むことができます。 日々の舌トレーニング、法令線ケアとして取り入れてみましょう。


低位舌で舌の筋肉が衰えている人は、 トレーニングを行うことですぐに疲れることがありますが、 毎日意識して行うことで徐々に下の筋肉が鍛えられ、 次第に楽にできるようになっていきます。

舌の位置が正しく収納され、且つ舌の筋肉が強化されれば、 美容や健康を脅かす様々なリスクの軽減に繋がります。
是非出来ることから習慣として取り組んでみましょう。


正しい置き場所と舌トレで低位舌改善に取り組もう


舌が私たちの健康に深く関わっていると言う自覚はあまり無かったかも知れません。 しかし舌は、呼吸や咀嚼といった生命維持活動に欠かせない重要な役割を果たしており、 その機能を正常に働かせる事は健康を守る上で大切です。

たかが舌の位置と思わず、 正しい舌のポジションを意識した生活や日々のトレーニングから、 美と健康の維持に努めてみてはいかがでしょうか。