
6月に入り、じめじめと湿度の高い日が増えてきましたね。
関東などでは梅雨入り前ですが、「なんだか体が重い」「体重が増えた気がする」「顔や足がパンパン…」そんなお悩みを抱えていませんか?
実はこの時期、気候の影響で
“むくみ”を感じやすくなる人が増える傾向があります。今年2025年の梅雨は特に、例年よりも湿度が高く、気圧変動も大きくなると予想されています。つまり、むくみやすい体にはさらに厳しい季節というわけですね。
そしてこの“むくみ”を放置してしまうと、冷え性や倦怠感の悪化、自律神経の乱れにもつながりかねません。しっかり対策をして、“水はけ”の良い体を整えて行きましょう。
そこで今回は、そんな
梅雨のむくみについて、「なぜ起こるのか?」と「どう対処すればいいのか?」を解説していきます。ぜひご覧いただき、スッキリ快適な梅雨をお過ごし下さい。
梅雨にむくみやすいのはなぜ?

なぜ梅雨はむくみやすいのでしょうか?
その主な原因には次のようなものがあります。
1. 【湿度の高さ】が発汗を妨げる
梅雨は湿度が高く、汗が蒸発しにくい状態が続きます。すると体の熱をうまく逃がせず、水分代謝が滞ってしまうのです。本来、体は汗や尿などで不要な水分を排出し、体内バランスを整えていますが、この循環が乱れると、水分や老廃物が体内にたまりやすくなり、むくみの原因になります。
2. 【気圧の変化】が自律神経を乱す
梅雨は天気の変化が激しく、気圧も乱高下します。この急激な気圧変動は、自律神経(交感神経と副交感神経)に負担をかけ、血流を悪化させます。そして血流が滞るとリンパの流れも悪化し、余分な水分が排出されにくくなってしまうのです。
つまり、梅雨は「出せない・巡らない」がダブルで起こる季節。
・汗がうまくかけない
・水分代謝が落ちる
・血流・リンパの循環が鈍る
この負のループが“むくみ体質”を助長しやすいのが、まさに梅雨の特徴です。
普段からむくみやすい方は、特に注意が必要です。
梅雨のむくみをスッキリ改善するには?
では、そんな梅雨のむくみを解消するためには、どのようなことに気をつけて生活すれば良いのでしょうか?
適度な運動で「巡り力」を上げる

梅雨のむくみ対策には、適度な運動を取り入れるのが効果的です。
運動不足はむくみの大敵です。筋肉は血流やリンパの流れを促進する”ポンプ”の役目も果たしているため、運動不足で筋肉量が減ってしまうと、巡りが悪くなり体がむくみやすくなります。
そうした血流の悪化・筋力の低下を招かないためにも、運動習慣の継続は重要です。ウォーキングやジョギング、適度な筋力トレーニング、そしてこまめなストレッチなどを日課にして、血流促進、筋力アップに努めましょう。
湯船+リンパマッサージで「流す・温める」
シャワーだけで済ませがちな時期ですが、梅雨こそしっかり湯船に浸かることが大切です。38〜40℃程度のお湯に10〜15分入るだけで、血流と代謝が高まり、むくみの解消につながります。
また入浴中に、リンパを流すように体をマッサージしてあげることで、効率よく余分な水分や老廃物を排出しやすくなります。
特に首や肩甲骨周り、わきの下、足首や膝の裏、太ももの付け根の鼠径部など、関節部分にリンパ節が集中しているため、入念にマッサージしてあげるとより高い効果を得られます。
この際、マッサージは力いっぱい行う必要はありません。リンパは皮膚の表面から近い場所にあるため、気持ちの良い程度の力でやさしく流すようにマッサージしてあげましょう。
ぜひ、むくみを感じやすい場合は、お風呂でのマッサージを日課にしてみてはいかがでしょうか?
むくみにくい食事を意識する

食事では、カラダの中に水分をため込む作用があり、むくみを引き起こす原因となる、塩分やアルコールの摂り過ぎに気を付けましょう。
低栄養になることでもむくみやすくなるため、無理な食事制限によるダイエットは行わず、栄養バランスのとれた食事を心掛けること。
また、過剰なナトリウムの排出を促し、体の余分な水分を排出しやすくする栄養素である「カリウム」の豊富な食材を積極的にとることを心がけると良いでしょう。
「カリウム」は、アボカド・きゅうり・スイカ・バナナ・などの果物や、納豆・海藻類やきのこ類に豊富です。
他にも、今旬のそら豆には利尿効果があり、体に溜まった余分な水分を排出する効果があります。
色々と組み合わせて、日々の食事に取り入れてみましょう。
梅雨むくみ対策でスッキリ過ごそう
梅雨のむくみは、湿度・気圧という自然現象が引き起こす体のサイン。
今年のように湿度と気圧の変化が激しい年は、特にむくみによる不調を感じやすくなります。
日々の運動・入浴・食事を少し意識するだけでも、体の「水はけ」がぐんと改善されます。ぜひ、無理のない範囲で取り入れ、スッキリした体で、じめじめした季節を気持ちよく過ごしましょう!