
高温多湿の梅雨シーズン。肌がしっとり潤っているように見えるこの時期ですが、実はトラブルが増えやすい季節でもあります。
湿度が高いから大丈夫、と油断していませんか?
実際は、この時期特有の環境が、肌のバランスを乱してしまうことも…。むしろ油断が重なりやすい時期だからこそ、ちょっとした習慣のズレが肌に影響しやすいため、注意が必要です。
そこで今回は、
梅雨に陥りやすい5つの落とし穴と対策についてご紹介します。今すぐできる対策ばかりですので、ぜひ普段の生活に取り入れ、梅雨の肌トラブルを回避しましょう。
梅雨の肌トラブルの原因と対策

梅雨時期のお肌にトラブルが起きやすいのは、なぜでしょうか?
梅雨は湿度が高いだけに、お肌にとっては、優しく心地良い環境のようにも思われますが…これにはいくつかの理由があります。
以下では、梅雨の肌トラブルの原因と対策をご紹介します。
1.皮脂の過剰分泌と毛穴詰まり
梅雨は湿度が高く、気温も上昇します。汗と皮脂の分泌が活発になることで、毛穴が開きやすくなり、汚れや古い角質が毛穴に詰まりやすくなります。その結果、ニキビや吹き出物、毛穴の黒ずみといったトラブルが起こりやすくなるのです。
【対策】
洗顔は朝晩1日2回、やさしく泡で包み込むように。皮脂を取り過ぎる洗浄力の強い洗顔料や、ゴシゴシこするケアは逆効果。肌本来のバリア機能を守りながら清潔を保ちましょう。
枕カバーやタオルなど、肌に触れるものを清潔に保つ工夫も大切です。
2.油断しがちな「隠れ紫外線」
梅雨は曇りや雨の日が多いので、つい紫外線対策を怠りがち。しかし実際には、曇り空でも紫外線は80%以上届いているといわれています。しかもこの時期の紫外線は、UVA(肌の奥にまで届く波長)が特に強いのが特徴。じわじわとシミ・たるみ・くすみの原因になります。
【対策】
日焼け止めは、晴れの日だけでなく曇りの日も必須。SPF・PAの値だけでなく「紫外線吸収剤不使用」や「ウォータープルーフ」など、自分の肌質に合わせた製品を選びましょう。
さらに最近注目されているのが「飲む日焼け止め」サプリ。外側・内側両方から紫外線ダメージを防ぐアプローチもおすすめです。
3.冷房・除湿・寒暖差によるインナードライ

湿度が高くても、冷房や除湿の効いた室内に長時間いると、肌の内側は乾燥しやすくなります。この「インナードライ」は、乾燥しているのに表面は皮脂が出てテカテカ…というアンバランスな状態。放っておくと小じわ、たるみ、バリア機能の低下につながります。
【対策】
化粧水や美容液は、保湿力の高いセラミド配合のものを。
蒸し暑くても「油分ゼロ」は逆効果なので、適度なクリームでフタをして水分の蒸発を防ぎましょう。
加湿器を上手に活用するのもおすすめです。さらに、冷房に直接当たりすぎない工夫も大切です。
4.運動不足・血行不良によるターンオーバーの乱れ

雨の日が続くと外出も減り、運動不足になりがちです。さらに冷えやすくなり血行が悪くなると、肌の代謝(ターンオーバー)が乱れ、くすみやざらつきが目立ちやすくなります。体内の循環が悪くなると、肌荒れだけでなく、全身の疲労感にもつながります。
【対策】
天候に左右されずにできるストレッチやヨガ、軽い筋トレがおすすめ。血流が良くなると、くすみも和らぎ、肌の透明感がアップします。さらにビタミンCや鉄分、タンパク質など、肌の代謝を助ける栄養素もしっかり補いましょう。
5.皮膚常在菌のバランスが乱れる
私たちの肌表面には「皮膚常在菌」と呼ばれる無数の善玉菌が住んでいて、肌の健康を守る重要な役割を担っています。しかし、梅雨のジメジメした環境に加え、皮脂や汗が増えると、肌表面の菌バランスが崩れやすくなります。悪玉菌が増えると、肌荒れや赤み、慢性的なニキビにつながることも…。
【対策】
洗いすぎを避け、低刺激の洗顔料や弱酸性の保湿剤で、肌本来のバリア機能を守りましょう。まずは「落としすぎない」「刺激しすぎない」スキンケアを心がけることが、菌バランスを整える近道です。
梅雨こそ「攻めと守り」のスキンケアがカギ!
梅雨時期は、潤っているように見えて実は乾いている場合があります。そんな無防備になりがちな肌をしっかり守りつつ、不要な皮脂や汚れはしっかり落とす「攻めと守りのバランス」がポイントです。
毎日の小さな心がけで、梅雨を乗り越えた頃には透明感のある美肌に整っているはず。ぜひ、湿度に油断せず、今から丁寧なケアを始めてみてくださいね。