
お腹まわりのラインが変わってくると、つい「脂肪が増えたのかな?」と考えてしまいますが、便通がすっきりしなかったり、お腹が張ったりすることでも、お腹まわりが気になることがあります。
下腹部をすっきり見せたいなら、外側からのケアだけでなく、お腹の内側にも目を向けることが大切。
そこで今回注目したいのが、昔から日本の食卓で親しまれてきた「昆布」です。
昆布というと冬のお鍋を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実は、夏の終わりから秋にかけての今こそ取り入れたい食材。
夏は食事が簡単なものに偏り、食物繊維を摂る機会が少なくなることも。そんな夏の食生活を見直すタイミングに、毎日の食卓に取り入れやすい昆布はぴったりです。
そこで本日は、
【昆布に含まれる栄養や腸との関わり】、
【毎日の食卓に取り入れるコツ】をご紹介します。
「最近、お腹がすっきりしない」「下腹部のぽっこりが気になる」という方は、秋に向けて、まずは食事から腸をいたわる習慣を始めてみませんか?
昆布が「腸活」におすすめな理由
「便秘が気になるときは、海藻を食べるといい」そんな話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
その理由のひとつが、昆布などの海藻に含まれる食物繊維です。
食物繊維には、大きく分けて「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。
昆布に多く含まれているのは、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」。水溶性食物繊維は水分を含むとゲル状になる性質があり、便の状態を整えるのに役立ちます。さらに、腸内細菌のエサとなるものもあり、腸内環境を良好に保つうえでも大切な存在です。
一方、不溶性食物繊維は便のかさを増やし、腸の動きを刺激する働きがあります。
つまり、食物繊維は「多ければ多いほどいい」のではなく、水溶性・不溶性の両方をバランスよく摂ることが大切。
「野菜は食べているのに、なんとなくお腹がすっきりしない……」そんなときには、野菜だけでなく、海藻や果物、豆類などから水溶性食物繊維を取り入れてみるのもおすすめです。
昆布の「ネバネバ」にも秘密が
昆布といえば、あの独特のヌルッとした食感を思い浮かべませんか?このネバネバのもとになっている成分のひとつが、アルギン酸です。
アルギン酸は昆布などの海藻に含まれる水溶性食物繊維の一種。昆布を水で戻したり、細かく刻んだりすると出てくる、あのヌメリも昆布ならではの特徴です。
昆布をだしとして使うだけでなく、戻した昆布そのものを煮物や和え物などに使えば、昆布に含まれる食物繊維も摂ることができます。
「昆布=だしを取るもの」と思っていた方は、ぜひ昆布そのものも食卓に取り入れてみてください。
低カロリーなのも昆布の嬉しいところ

昆布は、食物繊維などの栄養素を含みながら、低カロリーな食材であることも魅力です。
もちろん、昆布を食べるだけで体重が減るわけではありません。
でも、食事のボリュームを保ちながら、食物繊維などをプラスしたいときには便利な食材です。
例えば、
・昆布を使った具だくさんの味噌汁
・野菜と海藻のサラダ
・細切り昆布と野菜の煮物
・昆布だしを使ったスープ
など、普段の料理にちょっと加えるだけでもOK。
「腸活のために特別なものを食べなきゃ」と考えるより、いつもの食事に少しずつ海藻を加えるくらいの感覚のほうが、無理なく続けられます。
「ミネラル」も豊富に含まれる
昆布には、カルシウムやマグネシウム、ヨウ素などのミネラルも含まれています。
なかでも昆布に特徴的なのが「ヨウ素」。ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料となるミネラルで、エネルギー代謝や成長・発達など、体のさまざまな働きに関わっています。
ただし、ここで注意したいのが「摂れば摂るほどいい」というわけではないこと。昆布はヨウ素を非常に多く含むため、健康を意識して大量に食べ続けるのはおすすめできません。普段の食事の中で適量を取り入れ、昆布だけに偏らず、さまざまな食品から栄養を摂ることが大切です。
だしを上手に使えば「昆布」をもっと身近に

「昆布を料理に使うのはちょっと面倒……」そんな方には、まず昆布だしから始めてみるのもおすすめです。
味噌汁やスープ、煮物など、いつもの料理に昆布だしを使うだけなら、それほど手間もかかりません。
昆布のうま味成分である「グルタミン酸」は、料理にコクやうま味を与えてくれます。だしを上手に使えば、料理をおいしく仕上げながら、調味料の使い方を工夫することにもつながります。
ただし、昆布だしにした場合、昆布そのものを食べる場合と比べて、食物繊維などの摂取量は限られます。「今日はだしに」「今日は昆布そのものを食べる」と、その日の料理に合わせて楽しむのもいいですね。
暑い時期には「酢+昆布」もおすすめ
昆布をそのまま煮物にするだけでなく、酢の物にするのもおすすめです。細切りにした昆布を、きゅうりやわかめなどと合わせれば、さっぱり食べられる一品に。
暑い時期は食欲が落ちて、そうめんなどの簡単な食事に偏りやすくなりますが、そんなときこそ、海藻や野菜などを副菜としてプラスしてみましょう。
もちろん、腸のために大切なのは昆布だけではありません。野菜、果物、豆類、きのこ、海藻など、さまざまな食品から食物繊維を摂ること。そして、水分をしっかり摂ることや、適度に体を動かすことも大切です。
「昆布だけ」に頼らないのが腸活のコツ
ここまで昆布の魅力をご紹介してきましたが、腸活で大切なのは「これさえ食べればOK」という食品を見つけることではありません。
昆布を食べたからといって、すぐに便通が改善するとは限りませんし、食物繊維も一度にたくさん摂ればいいというものではありません。
毎日の食事の中で、さまざまな食品をバランスよく食べる。その中に昆布などの海藻を取り入れる。そんな小さな習慣を積み重ねることが、腸をいたわる食生活につながります。
前回ご紹介した
「腸垂れ」も、体を支える力という外側の問題だけでなく、便通やお腹の張りなど、内側の状態にも目を向けることで、より多角的にお腹まわりを考えることができます。
今日から始める「昆布習慣」。まずは難しく考えず、「味噌汁に昆布だしを使う」「副菜に海藻を一品加える」「昆布と野菜を一緒に和えてみる」など、できることから始めてみましょう。
身近な食材「昆布」でスッキリ習慣
下腹部のぽっこりが気になったとき、運動や体重ばかりに目を向けるのではなく、毎日の食事や腸の状態にも目を向けてみる。そんな視点を持つだけでも、日々の食生活は少しずつ変わっていくかもしれません。
身近な食材「昆布」を上手に取り入れて、外側からだけでなく、内側からもお腹をいたわる習慣を始めてみませんか?